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ナナコ、元気ですか。
地方創生という変な日本語がありますが、これも「各省庁が持つ各種の地域活性化関連施策を総合的に運用し、やる気のある地域に対して集中的に政策資源を投入し、政策効果を最大化」(「まち・ひと・しごと創生法案」)などとして、さっそく地域同志を競わせるという企業の競争原理で事を進めようとしています。またか、という感じです。小泉政権の頃はコンペ方式と呼んでいました。
ともあれこれが、利益のあがる部門(地域)に資本を集中投入し、上がらない部門は整理・縮小・廃止するという企業の論理そのものであることは明らかでしょう。この論理を支えているのは「競争させれば利益が上がる」という信仰でしょう。
一極集中と地方の衰退を進行させてきた論理が「自由競争経済」であったことが忘れられているかのようです。そこ今、さらに競争の論理を押し付けて「地方創生」とやっているのが今の状況でして、まあ先はみえています。
>自民党も地方再生とかいっていろいろやってるみたいだけど、国家のグローバル企業化そのものが、国内の人とか地域とか産業を崩壊に至らしめる類のものなんじゃないのかしら。なんか矛盾してるんじゃないかなぁ。
はい、矛盾していると思います。
でも、「地方創生」という言葉を好意的に受け取るから矛盾にみえるだけで、グローバル競争にとって役に立たない地域や産業(第一次産業)や人間(老人、子供、身障者等)を「整理」することだと考えれば矛盾でもなんでもないのかもしれません。
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