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>ラクシュンさん:
>>「意志に反して連れて来られ、働かされた」との文言で最終的に折り合いをつけたようですが、この後の反応もまた日韓はよく似ています。
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>ぜんぜん似ていないでしょう?
そっくりさんでも「似てる」と言う人と「似てない」と言う人がいるから、これ以上は似てる似てないを言ってもしょうがないでしょうね。私はよく似ていると思いますが。
>「意志に反して連れて来られ、働かされた」という文言は英語では「強制労働」になるそうですから、日本がしてやられたことになると思う。
↑これは韓国の国内向け解釈と同一ですね。
実際のところは日韓両政府の狙い通り「曖昧」というしかないと思います。
たとえば、「連れて来られ、働かされた」という受動文には、動作主が書かれていません。動作主を日本企業あるいは併合や戦争という「状況」と取ったとしても、これについては1965年の日韓条約で解決済という従来の日本の立場が継続されることになります(韓国は個別の訴えは可という立場)。つまり従来とは異なる新しい認識が示されているわけではありません。
また、日本政府については、別の文節で「第二次世界大戦中、日本政府も徴用政策を行った」とあって、「連れて来て、働かされた」とは直接には関連付けられていません。
「徴用政策」(policy of requisition)は、戦争のような非常時に国民を各種労働に動員するものとして多くの国が行ったもので(日本では国家総動員法に基づいて徴用令が敷かれ、1944年8月からは朝鮮人にも適用された)、いわゆる「強制労働」とは見なさないのが慣例のようです(たとえば徴兵はforced to workではあっても「強制労働」(forced labor)とは見なさない)。
「強制労働」という語に明確な定義があるわけではないようですが、国際法廷のような場では、たとえばナチス・ドイツやスターリン・ソビエトの強制収容所などでの虐待的労働を指すのが通例らしいので、この語を避けようとしたのが日本側。
一方、日常的な語法では、「働くことを強要される」(forced to work)といえば「強制労働」(forced labor)と同じじゃないか、とも言えるわけで、その解釈に縋って「強制労働」を諦めたのが韓国側。
いずれにしても原文は以下の通り結構曖昧です。裁判の判決文ではないから当然かもしれませんが。
More specifically, Japan is prepared to take measures that allow an understanding that there were a large number of Koreans and others who were brought against their will and forced to work under harsh conditions in the 1940s at some of the sites, and that, during World War II, the Government of Japan also implemented its policy of requisition.
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