|
改憲といえば、先日の参議院選挙での野党のダメさを思い出します。
朝日新聞なんかもそうですが、民進党をはじめとする野党は「与党は改憲を狙っている」「戦争する国にしてはならない」といったことを盛んに叫んでいました。安倍首相は反対論が巻き起こらないように憲法の話を封印している、3分の2を確保したらとたんに「憲法改正!」と言い出すぞ、とか。
分かってないなー、と思いました。
というのも、国民の多くは、さしあたり憲法の話なんかどうでもいいからです。重要でないと思っているわけではない。重要かもしれないけど、その前に、今のこの生活を、先の見えない不安を、何とかしてくれと思っている。野党はその思いに全く応えられていませんでした。
これは日本に限った話じゃなく、たとえばアメリカではトランプ氏がここまで来ることを誰も予想できませんでした。社会の「上層」と「中・下層」の分断がかつてより大きくなっているからです。そのためメディアで語る人のほとんどが属する「上層」には、「中・下層」の声がほとんど聞き取れなくなっている。EU離脱を決めたイギリスをはじめ西洋主要国も同様。だから排他的・攻撃的な右派勢力がどんどん支持を増やしている。危険な状況です。
その点、日本は、昔からそうですが、今もなお自民党の方が「中・下層」の声にも耳を傾けています。アメリカみたくウォール街(兜町)一辺倒になりつつある今でも、まだ、そうです。だから国民の分断も、欧米諸国に比べれば、あくまでも比べればですが、まだマシという状況です。
バジル二世さんには悪いけど、都知事選の鳥越氏は、伝えられているスキャンダルがなかったとしても、改憲反対を前面に出している時点で都民大衆の支持は得られいでしょう。
|
|