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2014年はマイナス成長だったことを前に書きましたが、
消費支出についても、昨年の消費税増税以来、2月終了時点で回復していないことが分かりました。以下は総務省のデータで、消費税を3パーセント、5パーセント、8パーセントに上げた時期の消費支出の推移が比較されています。
ttp://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf1.pdf
これを見ると、1989年4月の消費税導入の時は、4月以降若干消費が落ち込んだものの、夏には回復していることがわかります。バブル期だからタイミングが良かったと言えるでしょう。インフレの時は金融引締めが必要で、消費増税は売買の過熱に水をかける「引締め」の役割を果たしますから。
それに対して、今回の8パーセントへの増税は、97年の5パーセント増税の時とそっくりな推移となっています。いずれも、10カ月経っても消費が前年並みに戻っていません。デフレの気配が見られ税収が減っていた97年の増税はその後本格的なデフレスパイラルを生み、増税したのに税収が減っていくという大失敗となったのですが、今回もこのままだと同じことになる恐れがあります。
デフレもしくはデフレ気味の時に増税するのはご法度だということは高校の政治経済教科書レベルの知識です(私はその程度の知識しかありません)。しかし、なぜか財務省も経団連も大マスコミも、さらにあろうことか労働者団体に至るまで消費税増税が大好きなので、まともな声(私は自分をまともな方だと思っているわけですが)は政治に反映されません。
私の高校レベルの知識が今では迷信並みの大間違いで、今後は増税の効果が出てきて良くなっていくということであれば、万万歳なのですが…、と書いていると阿呆らしくなってきます。
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