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すでに、福祉部門などはかなり忙しいでしょうが、これからむこう10年でさらに忙しくなり、職員にも高い専門性が要求されるようになるでしょう。
現状では過疎地の役場は無駄のかたまりかのように言われますが、私は、公的サービスを給付する側が、サービスを受ける側(住民)の様子をほぼ完全に把握できている状況は、福祉の本質には欠かせない素晴らしい状況だと思います。
しかしながら、そんなものは、民間の事業者に任せなさいというのが現在の流行で、もっと高度な机上の事務ができるように市町の規模を大きくしなさいというのが、合併の実情です。
合併後の住民の不満は、役場が距離だけではなく、心理的にも身近でなくなったことが大きいと思います。確かに、今までより職員は忙しくなり、費用に見合った業務量をこなすようにはなります。しかし、住民の満足度は下がっている。言われているように費用が削減・効率化されたのではなく、単に費用の配分が振り替えられただけということをうすうす感じているのではないでしょうか。
こうしてみると、実は、「役場が身近」であるには、莫大な費用が掛かっていたんですね。
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