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ふう・・・焦ったぜ。
あのまま化け物の姿で・・・なんて事になったら・・・
「言ったとおりだろ〜。元通り。これでアタシと同じ、いつでも脱皮できる体になったわけ。」
声のするほうを見ると・・・飯田によく似たケバい水商売風の女がドアから入ってきた。
そして手に持った皮を広げてみせる。
「い・・・飯田・・・の皮?」
「そう、アタシの。で、これがうちのアネキの。」
自分の顔の皮を引っ張って見せる女は、どうやら飯田の姉のようだ。
俺は推薦で進学が決まっていて、後は残りの高校生活を消化するだけだった。
飯田は遊び人の多いので有名な赤坂学院女子大学を受けると聞いてきたが、まあ、飯田の成績では受かる可能性は皆無だ。
「そ〜こ〜で、アンタがアタシになって受験するってワケ。これ、着てみてよ。」
自分の皮を俺に渡す。
俺は・・・
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