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「なぁ・・・にぃ・・・・・・を・・・」
背中から、俺の中身が空気中に漏れ出していく。
力が入らない。
横のベッドに倒れこんだ俺の目に映る、俺の腕が空気の抜けた風船のように萎み始めていた。
「本当に・・・・出来たんだ・・・」
俺はベッドから引き起こされた。
「こうなっちゃうと本人は意識が無くなり、元に戻すまでの間はまったく何も覚えてないはずよね。」
何言ってるんだ?
ちゃんと見えてるし、聞こえているし、掴まれた背中の皮の痛みもある。
「じゃあ・・・借りるね?あ、聞こえないか。」
そう呟きながら・・・
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