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>Josefさん:
>この問題では、前川氏が使った「行政が捻じ曲げられた」というフレーズが繰り返し使われていますが、私のみるところ、もともと「国家戦略特区」というものが、事実上国会をスルーしてグローバル屋さんたちに利益をばらまくためのものなのだから、行政を捻じ曲げること、言い換えると、法律に則った公平な行政業務を捻じ曲げることは、「特区」の目的の一部です。「岩盤規制」とは、法律に則った公平な行政業務のことを指します。
「グローバル屋さん」だから悪いのか、そいつらに騙されてゐるから馬鹿なのか、仰るのに従へば馬鹿の一人あるいは肉屋に協力する豚かも知れない私にはさっぱり解らないのですよ。「グローバル」の定義やら何やら全然。これが最後になるかもしれないのですけれど、醜悪だとか、失礼だとか思っていただくなら、さう思っていただいて結構だし、徹底的に潰すなら潰していただいて結構です。
マキャベリズムとは何か、知らないながらも権力追求の現実主義あるいは権謀術数主義と言はれればさうかもしれない。しかし、そこで非難されるべき反道徳とは、私の何を指してのことでせうかね? 民主政治とは多数派の形成をするのを目的の一つとし、その権力による社会の安定も目指すものです。これがマキャベリズムの視座から見た優しくは見えないひとつの政治論です。
いつか、食ふかも知れない手痛いしっぺ返しをまた首を洗って覚悟するのなら、民主党政権が「期限を区切った独裁」と言ったそれは正しい。その権力の元で首を切られた人間がまたいつか最終的な破綻を受け入れねばならないのだらう。しかし、その前に言へば、必ずしも「いい人」に見えるそれもやはり、権力闘争のなかで他者を押し退けてこなかったなどと云ふ保証はないんですよ。
そのプレーヤーの一人であったことは確かであらう。そして、その勝敗を決定付けるための選挙であり首班指名だったはずです。そして返り血を浴びてゐるならば、それは双方であらう。ここで、どちらかに肩入れする気には私はなれません。大立回りを演じてゐるどちらが正しいなんて決定的な証拠は持っていやしない。「差別野郎」として首を失った者は、無い首をすくめながら成り行きに任せるしかありません。
この非人は、たぶん当事者がどうの何て話にはもう付いていけないほどに解体されてをりますよ。解るのは、これまでは少なくとも公共事業他福祉や教育の多くも「国会をスルー」で決まってきたことぐらゐだ。一時の権力者への反感や弱者に寄り添ってゐると云ふ自己満足が、いかに自分を世の隅に追ひやってきたか? ただ逆を行っても似た結果にしかならないのかも知れませんが。
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