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Josefさん、
>国家戦略特区というのは、現行法に縛られない「特区」を指定して、様々な事業を特例的に可能にし、現行法の諸規制(岩盤規制)に風穴を開けていこうとするものですよね。
それならば、以前仰ってゐた「規制緩和」への賛成者、「アメリカン・グローバリズム」「新自由主義」信奉者とやらで追放なさりたい「グローバル屋さん」が百だかの特区事業の中核になってゐることは論理必然的ですね。
>こうした特区の良し悪しを理念のレベルだけで一律に判断するのは難しい。そこで実際のところどのように特区が使われているかという現実を個々に見ていく必要があります。これまでのところ、外国人家政婦や外国人就農や民泊等を可能にしたり水道事業を民間(外資含む)にやらせたりするなど、私からみればクエスチョンマークがいくつも付くようなことにばかり使われているという印象で、ここに来て加計学園問題がようやく大きな話題となった、という感じです。
それらの全事業を、たとひ個々にであるにせよ、私たちみたいな門外漢が判断するのは乱暴です。それなのに何故「現実を個々に見てい」かうなんて提案なさるのかがまづもって判りません。前川さんにせよ読売新聞にせよ勝ち馬に乗らうとするが如き、政治闘争に根を持つ個別の情報に乗ってするのは不当である可能性が高く、事情に詳しくない以上、せいぜい「理念のレベル」でしかできません。
>が、これらの事例について「いいじゃん、何の問題があるの?」という人には、価値観が違うと申し上げるしかありません。
が、一方的情報に乗っかって仰るなら、こちらにも考へがあると申し上げるしかありません。
>しかしながら、官邸側の当事者たちは「いいじゃん」とは言わず、出てきた文書を無いと言ったり怪文書と言ったり、否定しきれないとなると文科省役人が勝手に作ったもので官邸は関係ないと言ってみたり、とにかく隠蔽や否定によって官邸の責任からひたすら逃れようとしているところを見ると、やはり疚しいところがあるのだろうと推測せざるをえません。
この貶め方もさうで、政策そのものへの判断に、関係がない事柄の感想を絡め、大事な面から衆目を逸らします。特区法は自治体破綻の心配が小さいやうに見える点です。その地方に特徴的、個性的な産業を育て投資回収が比較的容易だと推測できます。国家・官吏が失った企業家精神を地方に見出したとも言へ、リゾート法などが金太郎飴みたいな集客力の無い施設を公共事業よろしく大量に生んだのと異なります。
>獣医学部の新設が必要だという理屈がないまま新設するわけだから、そりゃ無理を通して道理を引っ込めさせなければできないよな、と私なんかは思います。
お役所などのお手盛りの作文だったり将来をちゃんと考へてはゐなかったりしさうな不要論に、さうした「理屈」を出さないといけない義理がありますか。
>マキャベリズムについては抽象的すぎて私にはよく分かりません。
それで結構です。読めてゐる方だけに伝はるやう言葉は尽くしました。
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