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バジル二世さん、
>それらの全事業を、たとひ個々にであるにせよ、私たちみたいな門外漢が判断するのは乱暴です。
門外漢が判断するのは乱暴と言い出したら、ほとんどの案件について国民はモノが言えないことになりますよ。
もちろんバジル二世さんが慎重居士であらんとするのは自由ですが。
>>獣医学部の新設が必要だという理屈がないまま新設するわけだから、そりゃ無理を通して道理を引っ込めさせなければできないよな、と私なんかは思います。
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>お役所などのお手盛りの作文だったり将来をちゃんと考へてはゐなかったりしさうな不要論に、さうした「理屈」を出さないといけない義理がありますか。
義理というより義務でしょう。国民の多くが「説明が足らない」と言っていることに対して政府が「理屈は不要」と応えたら独裁政治です。さすがに政府はそんなことは言えないから逃げ回っているのが現状ですが。
政府は少なくとも次の2点について十分な説明が必要です(「十分な説明」とは関心を持つ国民の大半が納得する説明のこと)。
1. なぜ獣医学部の新設が必要なのか。
2. なぜ加計学園なのか。
>特区法は自治体破綻の心配が小さいやうに見える点です。その地方に特徴的、個性的な産業を育て投資回収が比較的容易だと推測できます。国家・官吏が失った企業家精神を地方に見出したとも言へ、
私の理解と違いますね。国家戦略特区とはグローバル化を前提に国際競争力増大のための拠点を作ることを標榜する、と理解しています(そのココロはアメリカ資本の歓心をかい、総理のお友達に利益を供与するため、と私は勝手に解釈していますが)。国家戦略特別区域法第一条には
「国が定めた国家戦略特別区域において、経済社会の構造改革を重点的に推進することにより、産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点を形成することが重要であることに鑑み、…」
つまり、バジル二世さんの仰るような「その地方に特徴的、個性的な産業を育て」云々とは性格が違うものだと思います。
上の「1.なぜ獣医学部の新設が必要なのか」という問いには、この特区法との整合性についての説明も必要とされます。
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