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来週、予算委員会集中審議が行われ、安倍首相も出席するそうですが、加計疑惑に関しては首相がどんな説明をするのかに関心があります。
「52年間も認められてこなかった岩盤規制を・・・」「選定プロセスに一点の曇りもない」のようなお題目をウワゴトのように繰り返すだけ、というのが最悪のケース。
これだと、何一つ疑惑は晴らされず、内閣は終わりに近づくだけでしょう。
私が今なお微かに期待しているのは、加計学園決定までのプロセスに不透明な部分や不適切なやり方があったことを認め、現在不明な点については「調査する」と明言することです。
一例を挙げると、なぜ加計学園は正式決定前から建設工事を開始したのか。正式決定前に内々定を出していたのなら、いつ、どのレベルで内定が決まったのか、いつ、どの部署から内定が加計学園に伝えられたのか、を明らかにすることです。すぐに分からないなら、調査して明らかにするという姿勢を示すことです。
言うまでもなく、正式決定前に内定、内々定が出るというのは世間では別に珍しいことではなく、然るべき説明をすれば「大人なら」納得するものです。そうやって、多くの疑惑に対して、「大人の事情」として理解してもらえるような説明をすることができれば、まだ安倍内閣には未来があるのではないかと私は思っています。
というのも、加計学園決定までのプロセスを首相が主導していたのならどうしようもありませんが、本当に安倍首相の知らないところで側近たちが勝手にやっていたことが多いのではないかという気がするからです。
もしも「内定はいかなる形でも出していない。決定前の工事開始は加計学園の判断であり、政府は預かり知らぬこと」という方向の答弁であれば、「大人」からもそっぽを向かれるでしょう。
加計疑惑は、疑惑を裏付ける文書や状況証拠は次々と出てくるのに、それを打ち消す証拠は何一つ出てこないという状態が続いています。
昨日か一昨日明らかにされた山本大臣(地方創生・規制改革)と獣医師会幹部の面談記録は「加計ありき」だったことを示しています。山本大臣はその記録自体を不正確だとして「加計ありき」を否定していますが、山本大臣側でもメモをとっていたにもかかわらず「廃棄した」とのこと。こんなんばっかりです。
首相は側近を信じ、事が起これば守る、それは大切な「徳」の一つだと思いますが、大きな疑惑がかけられたときには、自分が誰の代表なのかという原点に戻って、たとえ側近であっても厳しく調査をしてもらいたいものです。。
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