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日本も明日から黄金週間ですが、「ローマの休日」には遠く及びさうもないドタバタ法曹(と云ふか辯護士の卵クン)劇場です。グレゴリー・ペックの屈託も思慮もあまり無いジョー・ブラッドリー記者役、オードリー・ヘップバーンの瑞々しいアン王女役が話題になりました。
降嫁騒動との共通項もあるにはあります。行当たりばったり振りで、ネタに困ってゐるジョーの前に滞在中の王女が現れ、独占記事が書けると匿ふのが筋立ての導入部です。しかし、二人の心の触合ひは、彼女を必死に追ふ護衛たちとのオープンカフェの乱闘などを経て…。
ネタばれを気にするまでも無いけれど、まあ有名な脚本ですので後は省きます。実質的な原作者と云はれるダルトン・トランボは「ジョニーは戦場に行った」も書いてゐますね。四肢を失った兵士が軍の病院で生かされ続ける絶望の物語も一見の価値ありかも知りません。
ああ、さうさうあの「真実の口」にジョーが手を入れてもがれてしまった振りをする場面のパロディをこないだCMで偶々目にしました。著作権はアメリカが日本より保護期間を長くしてゐたサンフランシスコ条約の規定だったやに記憶しますが、もう無くなったのかな?
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