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Re(2):日本国憲法と再帰性
 バジル二世  - 15/6/26(金) 7:34 -

引用なし
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   >Josefさん:
>「憲法」と訳されるコンスティテューションは「国のかたち」という意味であり、耳障りな言葉を使えば「国体」のこと。

朝日紹介の右派のみならず江藤淳氏も「make-up of the (a) nation」などと訳してゐますね(「新版靖國論集」p12、近代出版社、2004年)。

9条(特に第2項)改正派の野間易通さんが一昨日ツイッターで言及してゐたまとめ↓
ttp://togetter.com/li/838784
団体リーダー発言のツイッター報道↓
ttps://twitter.com/sardinian1979/status/613624092051181568

「独裁」は立憲主義の反対語なのだと目からウロコでした。
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Re(2):藤原正彦氏のコラムから
 芥屋@2015  - 15/6/24(水) 20:18 -

引用なし
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   >Josefさん:
話が脱線するかもしれませんがケベックやスコットランドの独立を問う住民投票を思い浮かべました。
独立が良いとか悪いとか私はコメントする立場にはありませんが、その時々の投票結果(多数決で否決)を受け入れつつ更なる未来へまた運動を続けるという。

民主主義の多数決原則とは本来そういうものだと、いかにもまぁ教科書的な考えですが、でもやっぱりそういうものですよね。

僅差とは言え否決されたのだから潔く結果を受け入れるというのはわかりますが、そこで投げてしまうのでは賛成票を投じた人々はどうなるんでしょうかね。腑に落ちないというか、はっきり言って稚拙な印象をぬぐえません。
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Re(4):明治産業革命遺産の世界遺産登録
 Josef  - 15/6/23(火) 19:26 -

引用なし
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   以前紹介したように、朝日新聞社説は、明治産業革命遺産の世界遺産登録に反対する韓国を批判して、

>世界遺産は、各国の遺産を人類全体のために保護するのが目的だ。国家間の対立を持ち込むのは、その精神にそぐわない。

と述べ、その上で「朝鮮半島出身者の強制労働があったことにも誠実に向き合」うべきだと主張しました。

結局、韓国政府は朝日新聞社説の主張の線で手を打つことにしたようですね。

これはたぶん「偶然」ではなく、韓国は朝日をはじめとする日本のリベラル言論の影響をかなり強く受けていると私は見ています(ある人々にとっては常識かもしれませんが)。
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Re(1):藤原正彦氏のコラムから
 Josef  - 15/6/23(火) 19:10 -

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   先の投稿で藤原正彦氏の「効率や利潤」という言葉を「数値化可能なもの」と言い換えましたが、そうした数値化への過度な傾きは、たとえば大阪都構想をめぐる住民投票後に行われた橋下大阪市長記者会見にも見ることができます。

橋下市長は敗北の弁として「大変重く受け止めます。僕が提案した大阪都構想、市民のみなさまに受け入れられなかったということで、やっぱり間違ってたということになるのでしょうね」と語っています。
ttp://logmi.jp/59213

この弁では、正しいか間違っているかが、「数」で評価されています。微差であっても、都構想を住民が否定したことは厳然たる事実として認めなければいけないが、都構想が諸問題の解決や未来のために良いものであっかどうかは、投票の結果とは関係ありません。ところが、橋下氏のような言い方が、「おかしい」と捉えられるのではなく「潔い」と捉えられるところにも社会をおおう数値化信仰を見て取ることができるでしょう。それは民主主義を「数の論理」と同一視する原始的な思考への退化でもあります。

昨年のSTAP細胞事件の主役・小保方氏が、正体がばれるまで「ふるい」にかけられることなく「出世」していったのは、チェック機能が働かなかったからです。なぜ働かなかったか。それは大学教員の教育実績が「何人の大学院生を指導しているか」「何人の博士号、修士号を出したか」といった数値によって測られるようになったからです。いきおい教員は学生の研究の「中身」より「 数」を追い求めるようなる。教員を「評価」する人たちはド素人ですから、いくら教員が「中身」を力説しても馬耳東風です。小保方氏の指導教員は年に6人もの博士号を出した年もあったりして、実質的な指導はほとんど期待できない状態でした(実際、実質的な指導はしていなかったことがその後の調査で明らかになり、また同じ研究室の複数の博士号取得者がコピペ論文のオンパレードだったことまで明るみに出ました)。
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藤原正彦氏のコラムから
 Josef  - 15/6/23(火) 18:19 -

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   『週刊新潮』6月25日号の藤原正彦氏のコラムから後半部を引用します。

>教養や品性よりも功利、実用、したがってカネが尊ばれる国においては、必然的に実業家や経済界が敬われ、政治に深く関わるようになる。とりわけ新自由主義や金融資本主義にハイジャックされた1980年代以降のアメリカは甚だしい。我が国は(中略)1990年代からは経団連を中心とする経済界が天下を動かすようになった。新自由主義の激しい競争下では効率や利潤が至上課題で、教養や品性などどうでもよいのだ。だからここ10数年間の改革の多くは彼らの要望のままだ。法人減税のための消費増税、大量移民計画、TPP、労働者派遣法改正などすべて彼等の利益のためだ。小学校からの英語やパソコン、デジタル教科書、グローバル人材養成、国立大から人文社会系をなくす、なども彼等が言い出した。広告収入に頼る新聞、雑誌、テレビなどメディアはこれら呆れるような愚策に反対さえ打てない卑屈と無見識の中にある。

藤原氏が引用の中ほどで言っている「効率や利潤」は数値化可能なもので、冒頭の「教養や品性」は数値化できないものと言い換えることもできるでしょう。

「教養や品性」というと妙にとりすました感じがするから例を挙げていうと、シェークスピア文学を「評価」するためには古英語を勉強して直にテクストと取り組まなければいけません。時間がかかります。知・情・意すべてを動員してテクストと対話する必要があります。そういう営為が「教養」に繋がります。

でもそんなかったるいことはやってられないというので、シェークスピア文学を作品が売れた部数で「評価」しようというふうにすれば、数値化可能なものとなります。ド素人でもシェークスピアやゲーテを「評価」できるようになります。つまり数値化への欲望は素人支配の欲望と紙一重です。
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水と安全と「主権」はタダ?
 Josef  - 15/6/12(金) 19:24 -

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   先日、G7サミットが行われたドイツでは、サミットに抗議するデモ隊と警察との小さな衝突が起こったりもしました(ttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150607/k10010105871000.html)。デモの理由にはTTIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ)への反対があります。次のサイトでは、このTTIPや、日本が直接関係するTPPやTiSAの問題(の一部)が、「国連専門家グループ、TPP等の貿易協定とその秘密交渉に懸念表明」と題して指摘されてい ます。

>ttp://news.braina.com/2015/0605/rule_20150605_001____.html
>国連の専門家グループは6月2日、TPPなど3つの自由貿易協定に関して、協定が経済面でなく、健康や食品安全、労働基準、著作権など基本的な人権に関連する面を含み、それが秘密交渉として進められていることについて、緊急に懸念を表明する声明を発表した。
>10名の専門家グループは、現在、関係国で交渉が進行中のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、TIIP(環大西洋貿易投資パートナーシップ)、TiSA(新サービス貿易協定)に関して、例えば薬剤のビジネスのための特許権の強化(保護期間の延長など)など、産業界などの一部の経済的利益のために、公共的な基本的な人権(健康保護、食品安全、労働基準)の水準を低下させる恐れなどのマイナスの影響面を含んでいるとしている。

これらの交渉が「秘密」交渉なのは、各国国内世論の反対で交渉が進まなくなる事態を避けるためですね。それだけやばい交渉をしているということです。グローバル産業やハゲタカ金融が各国の公共的部門を食い荒らして儲けるためのルール作りですから、やばくないわけがない。

ところがこういうものに対して日本のメディアは無関心、というよりTPPに大手メディアは一つ残らず賛成するという有様です(TiSAについては報道すらなされない)。交渉は秘密、メディアは都合の悪いことは報道しない、というわけだから、国民の多くは情報を知らないまま、事態が刻々と進んでいます。
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Re(5):コレなのよ
 Josef  - 15/6/12(金) 16:10 -

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   >ラクシュンさん:

>なんと、問題の端末PC以外のPCは今月の4日までネットに接続されっぱなしだったみたいですね。
>こういう度を越えた危機管理能力の欠如は、デジタルネットワークの分野だけに限られると思いますか?

前回私は、日本人はプライバシー意識が薄いのではないかと書きましたが、考えを改めます。プライバシーの意識は普通にあるけど、それを守るためにコストを掛けようとしない、というふうに。

山本七平が『日本人とユダヤ人』の中で「日本人は水と安全はタダだと思っている」と書いたのはもう40年以上も前のことですが、今も同じかもしれません。「安全」にも国家的軍事的レベルから食料をはじめとする日常生活レベルまでいろいろあります。秘匿すべき情報が漏れないようにすることもまた「安全」の一つでしょう。そうした「安全」に関して、日本人は総じて敏感な方だと思うのですが、「安全」であることを当たり前だと思っているフシがあります。

安全であるのは当たり前、だからことさら安全のためにコストをかけるのは無駄だと考え、安全を損なう事件が起こった時には、当事者や関係者の咎を追及するばかりでシステムの問題には関心を向けない。まあ安倍総理は今回の年金機構からの情報流出について「早急にシステムを検討する」と言っていたから、腐っても総理大臣だなとは思いましたが。

ついでに言うと、食料の安全性について日本人は敏感な方だと思いますが、食料の安全保障となるとかなり鈍感だなと思います。食料自給率が低くても平気だし、平気でない人も、自給率を高めるためにコストをかけるとなると反対する、というのが私の知る多くのパターンです。
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Re(4):コレなのよ
 ラクシュン  - 15/6/10(水) 22:22 -

引用なし
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   なんと、問題の端末PC以外のPCは今月の4日までネットに接続されっぱなしだったみたいですね。
こういう度を越えた危機管理能力の欠如は、デジタルネットワークの分野だけに限られると思いますか?
そんな根拠などないでしょうけど。

それはそれとして、最近スマホのCMでメーカーが表示されなくなった気がするのは、サムソンやLGの製品が幅を利かせてきたからだろうと思う。
ギャラクシーはたぶんサムソンだ。
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Re(3):コレなのよ
 ラクシュン  - 15/6/6(土) 23:53 -

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   >だけど普通に考えれば、問題はパソコンやネット関係にかなり疎い私にとっても重要データとネット間には物理的遮断が不可欠ということが常識(ウィルスの恐れを知っているから?)なのに、なぜ未だにそうなっていなかったのかということですよ。

「物理的隔絶」はあったようです。
本体のデータベースとその他のパソコン等とは隔離されている状況があったようですね。だけど問題は、本体にアクセスできる限られた職員が、必要データをDVDを介してサーバーに移し、データ自体かPCかのパスワードを設定していなくて、しかも作業終了後にデータを消去しなかった、みたいなことのようですね。
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Re(2):コレなのよ
 ラクシュン  - 15/6/6(土) 0:49 -

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   >Josefさん:

>一般に日本人はプライバシー意識があまりないんじゃないでしょうか。外来語だし。

それはそれでありそうですが、今回の件については情報一般に対する認識の甘さの方が先にあるでしょうね。

>教師は生徒の住所電話番号を業者に流し、戸籍課の役人は住民の戸籍情報を噂の種にばらまく。

とにかく刑罰が軽すぎるんでしょう。
顔写真の公開とかはどうなっているんでしょうかね?

>金も手間もかけない。財政均衡が金科玉条の今は、とりわけ真っ先に予算を削られる部分でしょう。

ベネッセが金をかけていたかどうかは知りませんが、USB差し込みの段階で簡単にブロック?できていたようじゃないですか。それすらもしていなかったということです。
良く言えばですけど、人間を信じ過ぎるんですよ。

>というわけで、マイナンバー制とやらも個人情報がだーだーになる可能性大だと思います。

というか、私は確実だと思います。
「大」とかじゃなくて。
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Re(1):コレなのよ
 Josef  - 15/6/4(木) 19:17 -

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   >ラクシュンさん:

>日本年金機構の件、みんなどう思いますかね。

技術的なことは分かりませんが、一般に日本人はプライバシー意識があまりないんじゃないでしょうか。外来語だし。

個人情報だけじゃなく、国家機密なんかもだだ漏れですよね。アメリカの諜報機関がドイツ首相の通信を盗聴していたことが発覚したときにドイツ人は激おこでアメリカは謝罪に追われましたけど、日本では「まあ裏ではそのくらいやってるでしょ」程度の反応です。スノーデン氏の暴露より何年も前から、日本の政府要人の電話がアメリカに盗聴されている、という情報がささやかれていましたが、全然騒ぎになりませんでした。

教師は生徒の住所電話番号を業者に流し、戸籍課の役人は住民の戸籍情報を噂の種にばらまく。そういう事実があることをみんな直接間接に見聞きしているにもかかわらず、本気で問題にしようとしない。

情報管理システムの脆弱性はそういう土壌から生まれていると思います。システム構築自体、安い業者に丸投げでしょ?安全性の高いシステムを作るにはそれなりに金と手間がかかるはずですが、金も手間もかけない。財政均衡が金科玉条の今は、とりわけ真っ先に予算を削られる部分でしょう。

というわけで、マイナンバー制とやらも個人情報がだーだーになる可能性大だと思います。
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コレなのよ
 ラクシュン  - 15/6/4(木) 0:48 -

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   日本年金機構の件、みんなどう思いますかね。
私の目から見ればこの問題には、日本人のどうしようもない(度し難いって言うの?)ドンクサイところが満載だ。

TVメディアの人間って誰もが叩きやすい上っ面だけを叩いているような気がするんだけど。ポーズとしてただ単にそこだけを叩いている、みたいな。
だけど普通に考えれば、問題はパソコンやネット関係にかなり疎い私にとっても重要データとネット間には物理的遮断が不可欠ということが常識(ウィルスの恐れを知っているから?)なのに、なぜ未だにそうなっていなかったのかということですよ。
職員が指摘しても上が潰したとか、気がついていてもKY的圧力から指摘がなかったのか?とか。あと社外リークじゃないけど何だっけ?をしなかったのかとか。
こういう所に誰も切り込まないのよ。
これじゃ変わりっこないでしょ。

次のステージに行けないサイクルだけが回っているってイメージは、ずーっとあるんだけどね。例えば「日本は性善説だから〜」「性善説に立っている日本は〜」ってな台詞は皆も聞き飽きているはずだけど、だったら何なのよ!? アホじゃないのコイツって思うわけよ。そこで閉じてしまってちゃあ何にも変わらない。

「事なかれ主義」と「性善説」とは親和性があるかもね。
「共依存」の関係としてね。

仏教用語か何か知らないけど、「一殺多生」という言葉があるようですね。
しかし私にとっての日本のイメージは「一生多殺」だな。
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Re(3):明治産業革命遺産の世界遺産登録
 ラクシュン  - 15/6/4(木) 0:44 -

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   >Josefさん

>しかし社説に直接あたってみると、上の記事とはだいぶ趣きが異なることが分かります。まず、世界遺産登録については歓迎するというのが基本的立場です。
(…)
>つまり、「国家間の対立を持ち込む」ことへの批判はまずもって韓国側に向けられています。

ならそう朝日が主張すればいい。しかし、朝日に限らず、どのメディアも韓国の誤読についての反論はないんでしょう。

>韓国政府は、対象のうち炭鉱など7カ所で、1940年代を中心に朝鮮半島からの強制動員があったと主張。

これは出稼ぎじゃないんですか?

>Yahoo配信ニュースのような、デタラメな紹介記事を見て「朝日けしからん!」みたいなことを言うのはまったく不毛でしょう。

孫マサヨシの差し金の可能性は排除できないと思う。


>芥屋さん

>でも我が国があぁいう国になるのは絶対に嫌ですけどね

つ−か、あぁいう国に負ける方が絶対嫌でしょうに。
なんか逃げてる感がある。
それは反発力のなさが置き去りになっているからだろうか?
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Re(2):明治産業革命遺産の世界遺産登録
 芥屋@2015  - 15/5/26(火) 20:48 -

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   >ラクシュンさん:
>それを見越しているのが韓国ですよ。
>ばかばかしい。
それすごくわかる気がします
でも我が国があぁいう国になるのは絶対に嫌ですけどね
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Re(1):明治産業革命遺産の世界遺産登録
 ラクシュン  - 15/5/19(火) 0:43 -

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   >Josefさん:

>この手のデタラメ、ネットには溢れていますが。

日本人には、反発力が無いんですよ。

だから言った者勝ち。

それを見越しているのが韓国ですよ。

ばかばかしい。
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明治産業革命遺産の世界遺産登録
 Josef  - 15/5/12(火) 19:31 -

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   またしても朝日新聞ネタです。

Yahooの配信ニュースにこんなのがありました。

見出し:日本が進める世界文化遺産登録、国内メディアからも「精神に反する」と指摘=「日本メディアも理解しているようだ」―韓国ネット
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150511-00000007-rcdc-cn

見出しの「日本メディア」というのは朝日新聞の社説を指していて、こう書かれています。

>2015年5月8日、韓国・文化日報は、日本の端島(別名:軍艦島)炭鉱など朝鮮人強制徴用施設のユネスコ世界文化遺産登録が有力視されている中で、日本の一部マスコミから「日本政府はこれらの施設の登録について慎重でなければならない」との指摘が出ていることを報じた。
>報道は、朝日新聞が8日の社説で、今回の世界文化遺産への登録推進について「『産業革命遺産』について、外部から厳しい視線が殺到している」とし、「世界の文化遺産は各国の遺産を人類全体のために保護することが目的」「国家間の対立を引き起こすのは、その精神に反する」などと指摘したことを伝えている。

これを読むと、朝日新聞は最近話題になった「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録に反対しているようです。このニュースへの読者コメントも「朝日新聞の意見は日本の意見ではない。」、「朝日新聞はテロリストの新聞だからね。言論の自由を制限してでも、廃刊に追い込むべき」など、ヒステリックなものが目立ちます。

しかし社説に直接あたってみると、上の記事とはだいぶ趣きが異なることが分かります。まず、世界遺産登録については歓迎するというのが基本的立場です。

>いずれも、西洋の技術を採り入れ、国内の伝統的な技と組み合わせながら重工業を発展させた歴史を物語る。登録で関心が高まり、先人の知恵と努力の軌跡を学ぶきっかけになれば、意義深い。

その上で、韓国の反対運動を紹介しつつ、こう書きます。

>韓国政府は、対象のうち炭鉱など7カ所で、1940年代を中心に朝鮮半島からの強制動員があったと主張。登録を正式に決める来月の世界遺産委員会に向けて、反対運動をしている。[改行]世界遺産は、各国の遺産を人類全体のために保護するのが目的だ。国家間の対立を持ち込むのは、その精神にそぐわない。

つまり、「国家間の対立を持ち込む」ことへの批判はまずもって韓国側に向けられています。
その上で、日本政府の「遺産登録されるのは韓国併合の1910年以前のものだから強制労働云々は関係ない」という言い分について、1910年以後を考慮しないというのは不自然、と日本政府に対しても批判の矢を向けます。遺産登録候補の施設で朝鮮半島出身者の強制労働があったことにも誠実に向き合い、炭鉱爆発など多くの日本人が犠牲になった事実にも思いを致すことが必要だとした上で、

>歴史には光と影がある。発展の裏の犠牲や悲劇も学び、伝える責任がある。日本の近現代史を複眼で考える機会にしたい。

と結びます。世界遺産登録を歓迎するという立場に立った上で、これをきっかけに「影」の部分にも目を向けようと言っているのですね。

これに対する意見はいろいろあっていいけれど、Yahoo配信ニュースのような、デタラメな紹介記事を見て「朝日けしからん!」みたいなことを言うのはまったく不毛でしょう。この手のデタラメ、ネットには溢れていますが。
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Re(1):日本国憲法と再帰性
 Josef  - 15/5/8(金) 15:34 -

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   佐伯啓思氏による朝日新聞コラム2回目も憲法を扱った内容でした。

近代憲法は個人の基本的人権を守るために国家権力に縛りをかけるものであると言われていて、それは王権などの専制的支配を倒すところに成立した西洋近代国家が起源だからだろう、と佐伯氏は言います。同じ西洋でも王権を倒す革命を経ず現在も君主国であり続けるイギリスには成文法としての憲法はない。だからといってイギリスで基本的人権が保障されていないとは誰も言わない。「憲法」と訳されるコンスティテューションは「国のかたち」という意味であり、耳障りな言葉を使えば「国体」のこと。「国のかたち」はそれぞれの国の歴史的文脈の中でかたち作られるものだろう。その意味では近代憲法のほかに歴史的憲法のようなものがあってもいいのではないか。

ざっくりいうとそんな内容です。

5月3日憲法記念日の特集記事には佐伯氏の弟子筋にあたる柴山桂太氏のコメントが寄せられていて、「戦後の日本はアメリカの圧倒的軍事力への依存によって平和が保たれてきたから9条が生き残ることができたのであって、9条があるから平和が保たれてきたのではない」(記憶による不正確な引用)という意味のことを述べています。この柴山氏は左派の護憲論にも右派の改憲論にも反対、現状では解釈改憲が次善の策という立場です。

佐伯氏も柴山氏も穏やかな保守なので、ネット右翼な人たちからみると刺激がなくてつまらないかもしれませんが、朝日新聞は妥当な人選をしているのではないかと思います(左派については相変わらずアホみたいな人を使っていますが)。
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Re(13):なんかすごい逆説
 ラクシュン  - 15/4/12(日) 21:58 -

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   『形式の法則』、中古のようでした。
しかも当時の価格2800円よりかなり高い!
写真見たら汚そうだし、こんなの買えないよねえ?
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Re(12):なんかすごい逆説
 ラクシュン  - 15/4/12(日) 21:31 -

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   >大澤まさちという社会学者はブラウンの解説本(←ここは宮台は無関係だった)を書いているしね。

やはり無関係じゃなかった。
むかし『形式の法則』を検索したら、絶版か何かで「入手不可」となっていて読めなかったことを思い出しました。
今回グーグルで検索すると出てきました。
半角文字がダメなのでURLは書けないけど。
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朝日新聞掲載の改憲論
 Josef  - 15/4/10(金) 20:05 -

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   前回の投稿で、昨年朝日新聞が慰安婦強制連行の誤報を認めて以降、従来と違う論調のコラムやインタビュー記事が載るようになったと書きましたが、今月7日には、護憲論者であった作家池澤夏樹氏の従来と異なる視点のコラムが掲載されました。

ざっくり言うと、アメリカへの従属から脱するために改憲し、「外国の軍事基地,軍隊,施設は,国内のいかなる場所においても許可されない」というふうな条項を入れることで、日本が主権を回復できる可能性があるのでないか、という内容です。

念のために付け加えておくと、池澤氏は改憲すべしと主張しているのではなく、そういう考え方もありうるのではないか、と問題提起をしているのです。それは、普天間基地移設問題などこれまで起こってきた様々な米軍基地問題が、アメリカに従属するしかない戦後の日本のあり方に発しており、アメリカの作った現在の日本国憲法下では根本的な解決は困難であるという認識から来るものです。

私は左派的改憲論には賛成しませんが、池澤氏が「事実上、日米安保条約は日本国憲法の上位にある」と書いているのはその通りだと思います。1957年の砂川事件の裁判について、ウィキペディアの「砂川事件」にはこう書いてあります。

>この事件は安保体制と憲法体制との矛盾を端的に示す政治的に極めて重要なものであることから大いに論議を呼び、特に最高裁判所の判決に対し強い批判が浴びせられたが、日本国憲法と条約との関係で、最高裁判所が違憲立法審査権の限界(統治行為論の採用)を示したものとして注目されている。

そしてウィキの同じ項目には、判決を出した最高裁長官・田中耕太郎氏が裏でアメリカ駐日大使ダグラス・マッカッサー二世と意を通じ、アメリカの意向に沿う判決を出した経緯が近年明らかになってきた旨が記されています(「近年」なのは機密指定を解除されて関連するアメリカ公文書の分析が始まったのが8年前からだから)。

つまり、日米安保条約に関しては憲法の番人である裁判所も事実上介入できないことが判例として確定してしまっているわけです。

ともあれ、護憲派の人たちも護憲護憲と言っているだけでは何も解決しないことは認識すべきでしょう(ここで言っても仕方ないかもしれませんが)。立場は違っても、改憲について議論するために意義のあるコラムだと思います。
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