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(おい、おまえは好きな娘がいるんだろ?)
俺は中で呼び掛けた。
(え…どうしてそれを?あ…ううっ)
動揺したすきに、俺は支配を強めた。
これからの説得が不調に終わった時も考えてだ。
完璧超人でもミスが出ることがあるくらいだ。このくらいの用心は必要だろう。
俺は説得を続けた。
(よかったら、俺が手伝ってやるぜwあの娘と結ばれるようにな)
(そんな…私は、ただ、s)
名前を言いかけたので、俺はあわてて話をさえぎった。
(そんなことはわかってる。今の関係を崩したら、元も子もないしな。ただ、)
(ただ…?)
(より、ダイヤモンド以上に固く結ばれてみたくないか?と思っただけだ。いつまでも一緒にいたい。そのお前の気持ちに相手は気付いてないんだろう?)
(それは…)
(今はまだ小学生だからいい。しかし、この先もこのままでいられる、という保証はないぜ。あの娘はどこか遠い所に行くかもしれない。お前自身も、社長令嬢として、この町を離れる可能性もある。)
(…)
(遠くで離れ離れになると、関係が薄れることもある。あの娘の勇姿を拝むことなど、当然難しくなる。)
(!!それは・・嫌!)
(だろ?俺なら遠くにいても、いつでもお互いのことが分かるように、力を貸すことができる。)
(…)
(もちろん、魔力をつけてやるような無茶はしない。何が起こるか分からないからな。ただ)
(ただ?)
(俺が君の体に入って、必要な時に、力を与える。これなら問題ないだろう?)
(…でも・・・)
(わかってるさ。得体のしれないものに自分が支配されるのはだれだって不安だ。でもな)
(でも?)
(こんな機会も2度とないぞ。俺を悪魔か天使、どっちととるかは、君次第ということだ。)
(…)
(ま、悪魔なら普通はこんなこと言わないかもしれんが…ww)
俺は最後に悪魔のささやきを残してやった。
正直、かなり動揺してるので、力づくでの支配も今では可能だ。
あっという間に支配できるだろうw
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