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この女の持っていた薬を使えば小さな女の子になれるんじゃあないか?
そうでなくても、この女の能力を使えばそれらしい事が出来るんじゃ?
そう思った俺は早速行動に移すことにした。とりあえず、この女の持ち物を確認してみるか。何か役立つものがあるかもしれないし。
しかし、この女が持っていた鞄に入っていたのは数種類の薬と見たことも無い機械くらいだった。これではどうしようもないな……
とりあえず薬の種類を確かめてみたのだが、俺の飲んだ薬は一つしか無く他の薬も今役に立ちそうなものは無かった。これらの薬はもっと違うことに利用できそうだがな。
しかし困った。薬が役に立たないとなると、この女の能力を使うことになるのだが……
だがその時、都合よく前方から女の子がこちらに歩いてきた。丁度いい、あの子にしてみよう。
「そこの子、ちょっといいかしら?」
「なんですか?」
「あなたの体を貸して欲しいのよ」
「貸す? 身体を? 一体どういう……きゃっ」
返答を聞き終わる前に俺は女の子に覆いかぶさった。すると、俺の体がみるみるうちに女の子の中へ入り込んでいった。女の子は突然の出来事に泣き叫んでいたが、そのうちに静かになった。
そう、俺が彼女との合体に成功したのだ。合体は元々この女が諜報のために使っていたのだが、いまは俺の望みを叶えるために使わせてもらった。
この合体だが、俺の時とは違って様々な条件が付きまとう。まぁ、こんな反則的な能力なのだから制約があってしかるべきなのだろう。
その中でも重要なのが――
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