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Josef
- 15/4/6(月) 18:01 -
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先日、朝日新聞に佐伯啓思氏のコラムが掲載されていました。今後定期的に掲載されるそうです。佐伯啓思といえば保守派の代表的論客の一人であり、朝日新聞が彼のコラムを定期的に載せるなど昨年夏の捏造慰安婦報道問題以前だったらありえなかったでしょう(ついでにいうとフランス右派政党の党首インタビューを載せたのも捏造報道以後であればこそでしょう)。
さて佐伯氏の第一回のコラムは日本国憲法に関することでした。縮めて言うと、日本が連合国に占領され主権を持っていなかった昭和22年に施行された現憲法には、憲法としての正当性に疑念があると言わざるをえない、というふうな内容です。
もちろん、施行以来68年にわたって日本の根本法規として機能しているという事実の重みは無視できないということも佐伯氏は認めています。「押し付けられた憲法だから一刻も早く憲法改正を」という単純な話ではないということです。
私は日本人が自分の手で憲法を作るべきだと思っているので、今の憲法は作り変えるべきという立場ですが、仮に日本人の大多数が「今のままでいい」と考えるとしても、現憲法を改めて選び直すという国民的手続きが必要なのではないかと佐伯氏のコラムを読んで思いました。たとえ一字一句違わないまったく同じ憲法であっても、日本人がそれを自らの意志で選んだとき、つまりそれが本当の意味で「日本国」憲法となったとき、憲法をめぐる風景はまったく違うものになるのではないでしょうか。
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ラクシュン
- 15/7/15(水) 22:28 -
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>Josefさん:
>「意志に反して連れて来られ、働かされた」との文言で最終的に折り合いをつけたようですが、この後の反応もまた日韓はよく似ています。
ぜんぜん似ていないでしょう?
>日本では世界遺産登録決定のニュースとともに岸田外相の「(上記文言は)強制労働を意味しない」という言葉が伝えられ、一件落着して良かったという方向で報道がなされ、韓国では「日本が国際舞台で強制労働を初めて認めた」「韓国の逆転判定勝ち」という報道がなされた。ところがこれらの国内向け報道が双方に伝えられると、一転、日本では「日本外交の敗北」「ほくそ笑む韓国」というふうな批判の声が上がり、韓国でも、岸田外相と「手打ち」をした尹炳世外相の失政を批判する声が強まる、といった具合です。
私の認識ではこんな内向きの宣伝は世界中のどこでもありそうなことだから、そこに日韓の類似性を見出そうとすることは不自然です。
「意志に反して連れて来られ、働かされた」という文言は英語では「強制労働」になるそうですから、日本がしてやられたことになると思う。
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Josef
- 15/7/17(金) 18:57 -
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>ラクシュンさん:
>>「意志に反して連れて来られ、働かされた」との文言で最終的に折り合いをつけたようですが、この後の反応もまた日韓はよく似ています。
>
>ぜんぜん似ていないでしょう?
そっくりさんでも「似てる」と言う人と「似てない」と言う人がいるから、これ以上は似てる似てないを言ってもしょうがないでしょうね。私はよく似ていると思いますが。
>「意志に反して連れて来られ、働かされた」という文言は英語では「強制労働」になるそうですから、日本がしてやられたことになると思う。
↑これは韓国の国内向け解釈と同一ですね。
実際のところは日韓両政府の狙い通り「曖昧」というしかないと思います。
たとえば、「連れて来られ、働かされた」という受動文には、動作主が書かれていません。動作主を日本企業あるいは併合や戦争という「状況」と取ったとしても、これについては1965年の日韓条約で解決済という従来の日本の立場が継続されることになります(韓国は個別の訴えは可という立場)。つまり従来とは異なる新しい認識が示されているわけではありません。
また、日本政府については、別の文節で「第二次世界大戦中、日本政府も徴用政策を行った」とあって、「連れて来て、働かされた」とは直接には関連付けられていません。
「徴用政策」(policy of requisition)は、戦争のような非常時に国民を各種労働に動員するものとして多くの国が行ったもので(日本では国家総動員法に基づいて徴用令が敷かれ、1944年8月からは朝鮮人にも適用された)、いわゆる「強制労働」とは見なさないのが慣例のようです(たとえば徴兵はforced to workではあっても「強制労働」(forced labor)とは見なさない)。
「強制労働」という語に明確な定義があるわけではないようですが、国際法廷のような場では、たとえばナチス・ドイツやスターリン・ソビエトの強制収容所などでの虐待的労働を指すのが通例らしいので、この語を避けようとしたのが日本側。
一方、日常的な語法では、「働くことを強要される」(forced to work)といえば「強制労働」(forced labor)と同じじゃないか、とも言えるわけで、その解釈に縋って「強制労働」を諦めたのが韓国側。
いずれにしても原文は以下の通り結構曖昧です。裁判の判決文ではないから当然かもしれませんが。
More specifically, Japan is prepared to take measures that allow an understanding that there were a large number of Koreans and others who were brought against their will and forced to work under harsh conditions in the 1940s at some of the sites, and that, during World War II, the Government of Japan also implemented its policy of requisition.
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ラクシュン
- 15/7/29(水) 21:42 -
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>Josefさん:
>そっくりさんでも「似てる」と言う人と「似てない」と言う人がいるから、これ以上は似てる似てないを言ってもしょうがないでしょうね。私はよく似ていると思いますが。
それだったら、どこがどれほど似ているのかということを説明すればいいでしょう。
例えば大国に気兼ねしているところ、みたいな(書いてたらゴメン)。
だけど前後関係ははともかくとして、韓国には日本の手先だったということだけは、何が何でも払拭しなければならないインセンティブが働いているわけですよ。 だから「昔は良かったなぁ〜」と呟いた老人までが殺されてしまわなきゃあいけなくなる訳。
>↑これは韓国の国内向け解釈と同一ですね。
それは知っていますど、だから何?
>実際のところは日韓両政府の狙い通り「曖昧」というしかないと思います。
これだけの前提からなんで、「狙い通り「曖昧」というしかないと思います。」なんて結論が導かれるのか理解できません。
その妥協自体が、日本の事なかれ主義を見越した韓国の戦略だとは思わないのですか?
>たとえば、「連れて来られ、働かされた」という受動文には、動作主が書かれていません。
テレビで聞きました。
>動作主を日本企業あるいは併合や戦争という「状況」と取ったとしても、これについては1965年の日韓条約で解決済という従来の日本の立場が継続されることになります(韓国は個別の訴えは可という立場)。つまり従来とは異なる新しい認識が示されているわけではありません。
「つまり従来とは異なる新しい認識が示されているわけではありません」、なんて、そんなこと断言していいの。
こういう解釈ってかなり能天気な気がする。
>一方、日常的な語法では、「働くことを強要される」(forced to work)といえば「強制労働」(forced labor)と同じじゃないか、とも言えるわけで、その解釈に縋って「強制労働」を諦めたのが韓国側。
縋って諦めたんじゃなくって、そこに韓国の利得があるよ。
その解釈では、金のために自ら望んで働いていた労働者の存在が一人もいなくなってるでしょ。
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Josef
- 15/7/30(木) 17:56 -
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>ラクシュンさん:
>それだったら、どこがどれほど似ているのかということを説明すればいいでしょう。
お互い相手国のことが気になってしょうがなくて悪口三昧、今件についていえば(というか言いましたが)、相手国の言うことが気になって「また、してやられた!」となってる様子がまるで「鏡」のようです。しかしこれを似ていると見るかどうかは主観だから、なにがなんでも似ていると言い張る気はないです。
>>↑これは韓国の国内向け解釈と同一ですね。
>
>それは知っていますど、だから何?
上記のような「鏡」になっていやしませんか、というのが含意です。
>>「つまり従来とは異なる新しい認識が示されているわけではありません」、なんて、そんなこと断言していいの。
>
>こういう解釈ってかなり能天気な気がする。
よく分からないのですが、前も引用した以下の文の中に日本の従来とは異なる認識が示されていますか?
More specifically, Japan is prepared to take measures that allow an understanding that there were a large number of Koreans and others who were brought against their will and forced to work under harsh conditions in the 1940s at some of the sites, and that, during World War II, the Government of Japan also implemented its policy of requisition.
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