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>うーん、たぶんですがもっと複雑だと(個人的には)思います。
芥屋さんの読み筋をそんな風に想像したけど、私のだとこんな感じです。
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┌−−−−−−−−−|
縄文語 |
縄文時代 語頭に濁・流音無し
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┌ーーーーーーーーーー| |
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語・音変化 |
古代 || 古代日本語
|| ┌ーーーー|ー…┐ |
|| 東国方言 畿内語 各地方言
|| ↓ ↓ ↓ ↓ |
アイヌ語 現 代 の 国 語 〇△□語 (図1)
>おそらくは、そういう枝分かれ型じゃなくて、網目型のようなイメージになりますか。
ただ日本語内「ダ→ラ行」説を頂いて想像したその「枝分かれ型」は、仮名が発音を縛る傾向から見込みが薄い気がしてゐました。朝鮮北部では語頭流音の表音文字での表記を復活したと聞いてをります。
提示して頂いた、大和言葉の『「語頭の流音が無い」理由』も、事実としては確からしい「外来語が大量に流入した」経緯を「ダ→ラ行」説が真だと仮定しつつ採用したところで、考へにくいのです。
私が先日図に補った古代日本語の「語頭清音化」の仮定を置いてもその「理由」では足りないと思ふのは、以下の説の様な語頭以外の音が繰り上がる変化にラ行音が見当たらないからです。
古代 近代
「いづこ」−母音変化・いどこ−−語頭音脱落−−−→「ど こ」
| └−−−−−−−−→「いどこ(寡聞)」
└−−−−−−−−−−−−−−−−−−→「いづこ」(図2)
>まずは(言語学者の松本克己氏の説の受け売りになるんですが)環日本海言語圏みたいのが、あっただろう…と。
では何故流音がアイヌ語語頭に表れたか? 言語学にも素人の観点ではあるものの、Rに先行する語頭音の脱落とか、Tの語頭音からの置き換へとかの可能性がありさうだと考へます。図1の「語・音変化」です。
>この4語がいずれも類縁を持たない孤立言語なのはそのためだろう…というのが松本説です。
説への判断は、比較的行き来が楽さうな地中海ギリシャ・ラテン語には認められ、地形・天候面で往来が難しさうな我が国の国語・アイヌ語には却下される「類縁」の基準の当否に左右されると思ひます。
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