窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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気がつくと……
 blitz  - 10/7/22(木) 23:32 -

引用なし
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   目を覚ますと、そこにはさっきと変わらぬ母親の姿が。
「気分はどうかしら?薫子?」
「はい……私(わたくし)は大丈夫です。お母様……ってええ!?」
「その様子では成功したようね。まあ、私がやったんだから当然だけど」
「こ、これはいったいどういう事でございますの!?お母様!?」
「まったく……とりあえず落ち着きなさい、貴方。はしたないわよ?」
「はっ、はぁ……」
信じられない。俺は今、完全に白川薫子として存在している。
さっきまで身体に感じていた違和感が、まったく感じられないのだ。言葉遣いも、白川のそれである。
そればかりか、目の前の女の人――白川葵が自分の母親だということもはっきりと認識できる。
一度深呼吸をして、葵さんを見つめる俺。
「どうやら落ち着いたようね。」
「はい。お母様。……私はいったいどうなったのです?元の私は何処へ?」
「まずはあなたの状況から話すわね。簡単にいうと、貴方と薫子の精神を混ぜたのよ。
その結果、今のあなたが出来たってわけ。今の貴方は薫子そのものと言っても過言じゃないわ。とは言っても、簡単な処置だから2日もすれば元に戻るんじゃあないかしらね。
次に、元の貴方が何処に行ったか、どうなっているかだけど……
薫子にも同じ処置をして、家に帰したわ」
「えっ……そんな事してしまいましたら、直ぐにバレますわよ!?
あの御方、只でさえ男嫌いですのに、俺の代わりなんてしたら発狂してしまうのでは……」
「その点は大丈夫よ。別の術を使っておいたから。今の薫子は貴方になりきってる。目を覚ましたとたん、慌てて出て行ったわ。2回もこけてたのが面白かったわよ」
「それはそれは……酷いことをしますわね……」
絶対この人ドSだ。俺の勘が、いや、私の経験がそう言ってる。
……待て、「私」の経験ですって……どうやら何時の間にか俺は私になっているようですわね。少し嬉しい気分。でも、俺っていう響きに悪寒を感じるのが、悲しいですわ……
「まぁ、こんな所かしらね。貴方からは何かある?」
「ありませんわ。お母様。徐々に私の記憶も読めるようになってきましたし」
「あら良かった。なら早速やって貰いたいことがあるのよ」
「?なんです?」
「それは――」

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中年の女性だった。 通りすがりのハムスター 09/9/30(水) 9:34
  白川薫子!? A 09/10/13(火) 14:53
   何とかその場をとりつくろうと・・・ null 09/12/7(月) 21:31
   床に倒れこんだ。 blitz 10/7/22(木) 22:06
   気がつくと…… blitz 10/7/22(木) 23:32
   「学校に行って欲しいのよ、薫子としてね」 blitz 10/7/30(金) 2:49
   はぐらかされた。 blitz 10/7/31(土) 2:50
   瀬能楓さんだ。 blitz 10/7/31(土) 3:49
   と、友子!? null 11/1/24(月) 17:39
   トイレから出ようとしたが…… blitz 11/2/19(土) 3:31

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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。