窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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「……俺にも分からん」
 blitz  - 11/1/7(金) 3:02 -

引用なし
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   「分からないって、どういうことだよ!」

予想外の返答に思わず声を荒げてしまう。そんな俺を制止するように健介が手を俺の口にかざす。

「まぁ落ち着けって。少なくとも、肉体とか、顔とかそんなんじゃないのは分かってるんだからさ」
「落ち着けねーよ。……つーかそんなもん見たら分かるわ! 紺道の身体にお前の顔が付いてるなんて考えたくもねえ。バケモノだ、バケモノ」
「うわ、それ傷つくわー」

と、言いながらもくっくっと楽しそうに笑う健介。
目の前に居るのはどうみても委員長の紺道なのに、俺には健介の姿が重なって見える。
――もう、戻ってこないと思っていた。俺の、親友。

笑い終えると、いつしか感傷に浸っていた俺を尻目に話を戻す健介。

「……確かにお前が言うように、入れ替わったのは物質じゃないだろうな。精神だとか、記憶だとか、そんなところだろ」
「そうなんだろうな。それぐらいでなきゃこの状況を出来ないし」

ふと、ここで俺は思い立った。
――本物の紺道零香は何処に行ったのだろう、と。

「なぁ健介」
「何だ? エロ本の隠し場所以外なら教えるぜ?」

相変わらずのスケベ心だが、今はそんなこと聞いちゃいない。

「本物の……紺道零香は、どうしたんだ?」

途端、場の空気が一変する。
空気の流れがせき止められたかのように消える。凍るような冷気が俺の頬をなでる。
さっきまでの憩いの場はもう無い。
有るのは、静寂。それを刈り取るように健介は口を開く。

「あぁ、アイツなら――」

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ある日の日常 10/12/23(木) 18:06
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   何かがおかしい。 blitz 11/1/5(水) 2:53
   12滅世 11/1/6(木) 18:42
   「……俺にも分からん」 blitz 11/1/7(金) 3:02
   「・・・・。」 11/3/25(金) 14:41
   「?何持ってんの幸太?」 11/3/25(金) 15:13
   いつもと変わらない俺の身体だった。 11/3/25(金) 15:17
   本来俺にはないはずの双球だった。 11/3/25(金) 15:27
   雫の方を見てみると 11/3/31(木) 16:49
  Re:目覚めた能力 12/7/28(土) 0:26

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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。