窓の外のざわめきが段々はっきりしてくる。
窓から差し込む太陽は昼間の明るさだった。
「まだ寝ているの?」
返事も待たずにドアが開き、入ってきたのは・・・
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体を借りる
 憑依サイコー  - 10/1/12(火) 12:21 -

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   液状なので、近くに水などがあれば最適なのだが、なかった。
おそらく映画なんかで下水道を使って逃げるなんてことがあるし、俺の能力を熟知してる麗華である。当然このことも予測してたんだろう。
しかし、逆に周りに液体がないと、動きにくい。
特に夏だと干からびてしまう。
なので、わざわざ脱出には適さないこの冬を選んだのだが
(・・・やはり誰かの体に乗り移るのが一番良いな。麗華も欺けるし、今より早く動けるしな)
俺は誰の体に入るか考えて・・・
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液状化
 しろくろ  - 10/1/11(月) 17:51 -

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   俺の体は変化しはじめた。

体中が透き通るように色が抜けていくとともに、
やわらかいゼリーのような質感に変わる。

その後、融けるように形を失って崩れていき、
着ていた服(ジャージとパンツくらいだが・・・)と
その周りに液体のような俺の体だけとなった。

俺の視界は地面から見上げるような感じになる。

こうなってしまえば、窓に入っている鉄格子なんて
あってないようなもの。


壁を伝って窓まですりあがり格子を楽々すり抜け、
外の世界へ脱出する。

日の光が明るい。


さて、これからどうしようか。。。
まずは、義姉が帰ってくるまでに、できるだけ遠くに
逃げなければ。
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葉月のふりをした
 憑依サイコー  - 10/1/10(日) 12:42 -

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   一瞬躊躇したが…
よく考えればこんなチャンスはあまりない。
演技力には自信ないが、無理やり押しきってしまおう。
「うん、大丈夫w。ちょっとこっち来て。」
「え?」
茜ちゃんは戸惑っていたが、俺は無理矢理、やさしくベットに連れ込んだ。
「ちょ、私を押し倒してどうするの?」
「大丈夫、力を抜いてwこれからこの体の興奮する声を聞いたら、自然とヤリたくなるから」
「そう、なの?」
「うんw」
茜ちゃんはかなり不安そうだ。ここが男、いや、俺の見せ所だな。うまくエスコートできるかの…
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「・・や、やっぱりダメっ!!!」
 null  - 10/1/10(日) 0:43 -

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   どんっ。
思いっきり胸を突き飛ばされ・・・・ベッドのフレームに後頭部が。
「んぎゃっ!」
痛い・・・痛すぎる・・・・
「ご・・・ごめん、だ、大丈夫?」
「いててて・・・・何するんだよ・・・ん、あれ?」
「葉月?」
「えっ?あれっ?俺・・・・・うわああああっ。」
慌てて股間を隠す。
なんでだ?
いきなり思い通りに動けるようになったぞ?
中に入ったあのコ、気絶したのかな???
どうしよう・・・俺だって茜ちゃんに伝えるべきか・・・
それともあのコの振りをするか・・・
考えた末に俺は・・・
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裸のままベッドの淵に座った
 Tira WEB  - 10/1/9(土) 10:26 -

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   「じゃ、上手にフェラしてくれる?」
「フェ、フェラ!?」
「知ってるでしょ」
「ちょ、ちょっと待ってよ葉月。私が直利兄ちゃんのを!?」
「そうだよ」

 な、何考えてるんだよこの娘はっ!
 茜ちゃんが俺のをフェラするなんて有り得ない。でも葉月っていう子は、俺の足を開いて少し萎えたモノを茜ちゃんに見せ付けた。

「で、出来ないよ。直利兄ちゃんのモノを口に入れるなんて……」
「どうして?」
「だ、だって……は、恥ずかしい」
「男って、フェラチオされるとすごく喜ぶんだよ。茜だって、大好きな人に喜んでもらいたいでしょ?」
「それはそうだけど、いきなりフェラなんて……」

 そうだそうだ。茜ちゃん、そんな事は絶対にしなくていいからなっ。
 俺と茜ちゃんは他人や友達じゃない、従妹の関係なんだ。
 法的に大丈夫でも、こんな事をしちゃいけない事くらい分かるだろ!

「ねえ茜。私なら、本当に好きになった人には何だって出来るよ。だって、その人に心の底から喜んでもらいたいから。その人が笑ったり、気持ちよさそうにしている顔が見たいもん。それが好きだって事だし……その表情が、私の事を想ってくれていると感じる瞬間なんだよ」
「で、でも……」
「いいよ茜ちゃん、俺なら全然気にしないから。俺を大好きな人だと思って、リハーサルしてくれればさ」
「な、直利兄ちゃん!?」

 違う違うっ! 葉月が俺の真似をしているだけだってっ!

「おいでよ」
「……葉月なんでしょ。そこまでしてくれなくてもいいよ」

 よ、良かった。騙されなくて……って、ええっ!
 茜ちゃんは顔を赤らめると、俺の開いた足の間に膝を立てて座った。この展開は、まさか……。

「きっと、愛情がこもっていたら下手でも喜んでくれるとおもうよ。私がアカネのフェラ、気持ちいいか教えてあげる」
「私が直利兄ちゃんのモノを咥えるなんて信じられないな」
「大丈夫だよ、本人の意識は無いんだから。私だと思ってフェラして」
「葉月だなんて思えないよ。こんなの付いているんだから」
「んっ……」

 うっ……す、するのか?
 茜ちゃんがゆっくりとした動きで、俺のモノを握り締めた。
 そして……。
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絵里が目を覚ましたw
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 15:05 -

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   しかし、起きた途端、体を触り始めた。
そして、姿見の前まで来ると、ニヤッと笑った。
「ふぅん。私って結構可愛いかもwさて、」
おれは目を閉じ、記憶を引き出した。
すると、絵里のものだけでなく、俺の液化した時の能力のことまで分かった。
どうやら生前包丁を使用してたものが恨みに飲み込まれ、とり憑いていたらしい。
その後封印されたらしいが、やみ取引の馬鹿な奴が、高値で富江に売りつけたようだ。
その額5000万って…どこにそんな金持ってたんだ?
しかも封印前などに恨みをいっぱい吸い取り、朋子などいろんな人を操った影響で、もともと一つだったのが二つになり、さらに邪気が増したらしい。
その影響か、俺は絵里の体でもちょっと念を込めるだけで、普通の悪霊の数倍の力が出せた。
精気などいろんなものを吸って力が増すなら、同じくらい力があるやつを堕としたら、2倍になるということか。
これはいいなwさっきすべて吸えなかった、朋子や富江からまずいただくとして、それが終わった後、そのあとのことをじっくり考えるか。
そう考えると、少女は部屋から出て行った。


部屋には小さな液が残ったが、それは、さっき溶けた人間のというより、出て行った少女が出したモノに見えた。
しかもその液からは、通常では発生しない気があふれ出ていた…
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計画通り?に
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:42 -

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   イカせた。
「はぁ、ああん。あん、あぁ、あああああ。くる、はあああん。なに、はぁん。か、あああん。が、ああ、ああああああああん」
最後に大きく叫んだかと思うと、絵里は気を失って倒れた。
しばらくすると
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「ああんw」
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:37 -

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   「いや、やめ、くっ、はああん」
抵抗なく入れたせいか、絵里は興奮した声を出し続けている。
「なに、これ、ああん。だめ、やめ、はぁん。いや、あああん」
絵里のやつこんな声を出せるのか。くっ、かわいいなw俺まで興奮するぜ。
俺は感じるとこを刺激した。
性知識が疎い俺だが、こんな声を出せば、だれでもツボが分かるww
俺はラストスパートに入った。
憑依支配すれば後でいくらでも楽しめる。善は急げ?だ。
「ああ、ああん。くっ、はぁん。うっ、あっ、だめ、おかしく、はぁあん、なっちゃ、あん、うよぉ」
もう陥落間近だ。
俺は
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ア・ソ・コww
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:28 -

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   さっきの俺ではないが、口の方だと、入る前に絵里が抵抗するかもしれない。
ここはやっぱ確実に行こう!
それにここだと容易にイケるしwww
俺は、あっと言う間に絵里のアソコにたどり着き、侵入した。
「いや、やめ・・・うっ、ああん」
絵里はびくびく痙攣してるようだ。
たとえ処女でも、固体と違って液体なら、容易に子宮までイケるw
ホントに世の中何が起こるか分からないぜ。俺のくそ液体をこっそりここに隠してよかったぜw
なぜか俺と包丁以外は溶けてないしなwww
先ほどの教訓?より、俺は絵里が自我を取り戻す前に、徹底的に責めることにした。
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くくくwww
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:18 -

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   「いや、来ないで。」
絵里は思うように体が動かせないようだ。
腰が抜けてるのもあるが、さっきまで操られてたんだ。体力が消耗してて当然だなw
だから俺は、簡単に絵里の前まで来れた。
さて、どっから入ろうか?w
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興奮w?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:14 -

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   ある欲が芽生えてきた。
一本目の包丁もそう遠くないところで溶けたので、それとも一緒になったせいだろうか。この体で絵里の中に入りたくなってきたw
しかも、入ってイカせれば乗っ取れる、というイメージなどが自然と浮かんでくる。
そうだ。俺は絵里そのものになりたかったのだwこれなら血を流さず、支配することができるww
あの包丁のような惨事は二度と起こさせない!
だが俺は気付かなかった。
自分が、包丁についてたモノより、すさまじい悪霊になりつつある、ということに
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状況把握
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 14:04 -

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   つまりこういうことだ。
どうやら俺は確かに溶けたようだが、液のままで生きてるようだ。
視界はすごく狭いが、周りを見回すと、確かに絵里の部屋のような感じだ。
判断材料を踏まえると、こう考えるしかないだろう。
すると
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きゃーーーーー
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:59 -

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   目の前の人が俺を見て震えている。
なんだ?てかこの声どこかで聞いた様な…まさか絵里?
「いや、何これ。変な液が動いてる!?いや、こっちに来ないで。気持ち悪い」
おれが絵里らしきやつのとこへ向かおうとすると、絵里の叫ぶ声が聞こえた。
うるさいな…いや、待てよ。そうか、なるほど。
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あれ?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:53 -

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   しばらくして気付いたのだが…
俺の目の先には誰か倒れている。
それより俺は死んだハズでは…
なにがどうなってるんだ?
俺は状況把握のために動こうとしたが、次に聞いた悲鳴ですべてを理解した。
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・・・・!?
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:49 -

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   いくら火事場の馬鹿力を出しても、瀕死状態である。
包丁だけでなく、俺もまともに、しかも全身に液を浴びてしまった。
体がどんどん溶けて行く…
しかし、俺は愛する絵里を救っただけで満足だった。
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最後の力で…
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:22 -

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   俺は、まだ刺したままの絵里の手を包丁ごと引き抜き、必死に液のそばに行った。
「今度はやられないよお。そりゃーw」
しかし絵里は容赦せず、俺の足をもう片方の手で押さえ動きを止めると、とどめを刺そうと、振り下ろした。
俺は押さえつけられながらも、大きな液の入った瓶を抱えると、それをすべてぶっかけた。
「きゃーーー」
人間、死に間際にはホントにすごい力が出るらしい。絵里も、まさか瀕死の俺が、さっきよりも馬鹿力を出すとは思ってなかったようで、本能的に飛び退きかわした。
しかし、包丁は手放してしまった。
そして、
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??
 憑依サイコー  - 10/1/6(水) 13:08 -

引用なし
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   一瞬何が起きたのか分からなったが、腹に…
「やったwwwできた!!勝った。あhhhhhhhhh」
朦朧とする意識のなか、どこかで聞いた様なセリフを言う絵里の声が…
「なぜだ?確かに包丁は今消えた、は、ず・・・」
「キャハhhh、バカだねwよく思い出してよ。包丁は一本だけだった?」
「!!」
「そう、二本wwこの二本は常に一緒にあってね。あんたなら一本で十分だと思ったけど」
「・・・」
「このとおり油断しちゃってwだから消滅時に分からないようもう一本を手に握らせたのさ」
「・・くっ・・」
「痛い?てかまだ腑に落ちない?この体は一本目を離したとき気絶したから、乗っ取るのは簡単だったんだよ!」
「・・・・・」
薄れゆく意識の中、自分が作ったさっきよりもすごい液が視界に入った…
俺はもう駄目かもしれないが、せめて絵里だけは…
しかし、心身ともにダメージは深刻だ。どうする?
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酒臭い白人女性だった。(灼眼のシャナ2次)
 TES  - 10/1/6(水) 1:15 -

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   マージョリーさん、俺の姐(あね)さんと呼ぶ人物で、うちの居候。
弔詞の読み手と呼ばれるフレイムヘイズ。
「今日は狩人のガラクタをチビジャリ達と調べにいくんだろ?」
おかしい。いつもはいくら起こしても起きないマージョリーさんが?
その日は朝から何かが違っていた。


「ふあ〜あ、なんだいこの暑さ。おまけになんだか・・・変な感じ。」
アスファルトから立ち上る陽炎の中を廃墟となったデパートに向かう俺と姐さん。
「どうせたいした物あるわけないんだし、なんでこの私があのチビジャリなんかと一緒に・・・あら♪」
ハイヒールの足が止まる。
駅近くのオープンテラスのカフェ。
「おいおい我が麗しのゴブレット、マージョリードゥよぉ、まさか朝っぱらから酒かっくらうほどの・・・!」
マージョリーさんのこぶしが肩から吊った巨大な本にめり込む。
「うっさい!ばかマルコ。ケーサク、アンタ先にいってさ、何かいいもの有ったらチビジャリたちより先に見つけて連絡するのよ?いい?」
「え、あ・・・ああ・・・判りました。」
「ちょっとお兄さん、生チュウね!」


仕方ない、俺一人で向うしかなさそうだ。
いつも一緒だった田中はオガちゃん(同級生の緒方真竹)と付き合い始めて以来、殆ど顔を出さなくなった。
普通の人間は俺、佐藤啓作だけ。
平井ゆかりこと、シャナちゃんはマージョリーさんと同じフレイムヘイズ。
坂井悠二はその体内に零時迷子と呼ばれる宝具を持つミステスという存在で、実は既に人間としての悠二は既に死んでいて・・・という説明は聞いたがいまいちまだ俺には理解できない。間違いない事は、俺より遙かに強く、遙かに紅世の徒(ぐぜのともがら)との戦いで役に立つであろうということだった。

「よう、坂井、シャナちゃんも。」
「佐藤、一人?」
坂井が振り向きながら額の汗を手の甲で拭う。
「弔詞の詠み手は?」
シャナちゃんは不機嫌そうだ。
取り壊し予定の建物には当然電気も来ていない。籠もる熱気は滞留し、ガラクタの山は埃と機械油のような匂いを滲み出しているようだ。
「あ、姐さんはちょっと寄る所があるって。よし、俺は何をすればいい?」
「ふんっ、まったくまたどっかでビールでも飲んでるんじゃないの?」
図星だ・・・まあ誰が考えてもそうかもしれない。
「あっつ〜〜い、ねえ佐藤、アイス買ってきてよ!」
シャナちゃんが俺に言う。何のいやらしさも無く、率直におねだりされた。
「あ、そうか。オッケー。コンビニいってくる。」
「い〜〜〜っぱい買ってきてね!」
「うん、判った。」

アイスのショウケースを開けると心地よい冷気が溢れ出てきた。
すぐには来ないと思うけど、マージョリーさんの分も入れて20個ぐらい買っていけばいいか。多すぎるかもしれないけど足りないよりはいいはずだ。

崩れそうになる足元に注意しながら懐中電灯を頼りにさっきの場所に戻る。
「お〜い、アイスかってきたぞ、坂井?どこだ?」
返事が無い。どうしたって言うんだ?
「!?」
暗闇に青白い光が広がり、そしてまた元の暗闇に。
「な、何やってんだ?そこにいるのか?」
懐中電灯で照らした先には・・・
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ふと我に返った。
 Skinner  - 10/1/3(日) 13:30 -

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   ここ・・・どこだ?
さっきまでSFチックな宇宙船内部みたいなところだったのに?
ワンルームマンションのようだ。
ベッドと机とテレビ。床に散らばっているのは真新しい女子の制服。
「一人暮らし・・・だよな。」
呟くと可愛い声が俺の口から出る。
机の奥の壁には大きな鏡が取り付けてあり、覗き込むと素っ裸の転校生。
「ふぅん・・・元に戻れるなら、これって凄くない?」
引き出しを開けてみると、そこにはパンパンに一万円札が詰まっている。
「生活費・・・か。」
一掴み取り出してみる。折れ目のある普通の一万円札。
「?」
並べてよく見ると、折れ目や汚れ具合、ナンバーまで全部まったく一緒だ。
使うときは用心しないと・・・

クローゼットには女物の服や下着。
一通り生活に必要なものは揃っているらしい。
「よし・・」
俺は・・・
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調査任務だった。
 Skinner  - 10/1/3(日) 13:16 -

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   ウエノ近くのガイア教団の施設近辺で不穏な動きがあるとのこと。
「暇つぶしにはいいんじゃない?私指名してよ。」
メールにはもう1名、同行者を指名して二人で行くことになっている。
にこにこしている彩菜をちらっとみて、俺はため息を付いて彩菜のIDを送信する。

俺自身の皮は、分離できる体の一部のようなかんじで脱いでも生きている。
それをバスタブに寝かせ、鏡に向かって顔を見る。
見るものを虜とする淫魔。その変身能力で獲物の理想の女性の姿になるというが、それだけでなく今の俺は相手の肉体に触れるとその姿を写し取る、という能力を持っていた。
「はい、握手。」
「あっ・・」
あっという間に双子の彩菜となる。
「可愛いわよ、レイナちゃん♪」
彩菜は俺を自分の双子の妹、という設定が好きらしく、ペアで動くときはいつもこれだ。
同じ制服を着ると区別が付かない。
「さ、いこっかあ〜」
はしゃぐ彩菜を先頭に俺たちは地下鉄の駅に向かった。
その大半が破壊されて運休となっているが、上手く乗り継げば神田までは出られる。
そこからは何とかするしかない。
ゴミだらけの階段を下りて無人の改札に向かう。
壁は元の色が判らない位落書きされ、地下独特の異臭が漂っている。
改札の前に人影が見える。
俺たちは一旦足を止めた。見た目はか弱い双子の女子高生だ。用心しないとすぐにちょっかいをかけてくるやつがいる。人間でも悪魔でも・・・

近寄ってみるとその人影は・・・
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このリレー小説はTiraさんのブログでのちょっとした話題で設置したお試し的なものです。 運営管理等は手が回らないと思いますのでお遊び程度に。SPAMとかで荒れ始めたら消すかもしれませんがあしからず・・・ ※また海外のBBSスパマーにリスティングされたようですので、2/22より一時書込み禁止中。2/25再開 3/6スパム投稿から禁止語句を登録しまくっているので投稿蹴られる事も在るかも知れませんがご了承ください。