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「あっ!!お巡りさんッ!!」
トモは慌てて背後に振り返る。
「なんちゃって!」
俺はすばやく妹の首にかかった真鍮のような太い鎖に指をかけて一気に奪おうとした。
が、素早く振り返った妹はほぼ同時にペンダントの鎖を掴んでニタリ、と笑った。
こうなったら後で何か言われるかもしれないが、ぶん殴ってでも奪うしかない。
俺は鎖を握った手に力を込め、もう片方の手で妹の手を握った。
「痛い・・・痛いよ兄貴!」
「えっ?と・・・トモか?」
「お返し、なんちゃってだよぉん!」
しまった、こいつ・・・えっ?
鎖があっさりとゆるんで・・・俺の首に?
うわああっ・・・なんだ!?地球がまわ・・・
「そうか・・・トモ、俺にやって欲しいんだろ?うぅひいひひひひっ!」
手に持っていた包丁をねじ取られる。
狂気の眼差しな・・・俺!?
「なっ・・・おおお、俺が・・・トモにっ!?ぐえっ!?」
猛烈な肘打ちで俺は床に吹っ飛ばされた。
スカートが捲くれ上がり、チェック模様のパンツが丸見えだ。
「うひっ、うひひひひっ!そそるぜぇ・・・女がより取り見取りだああぁ!がっ!?」
俺が・・・ひっくり返った。
その背後には金属バットを持った絵里。
「お・・・おい、俺の体・・それで殴ったのか?」
俺は妹の声で絵里を責めるが、まったく迫力がない。
「しょうがないじゃん、とにかく早くこいつ、縛り上げよう!」
俺たちは4人がかりで俺の体をダイニングの椅子にぐるぐるに縛り付けた。
そして・・・
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