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46/ 海軍の敗北は美学
・投稿者/ タク
・投稿日/ 2008/12/28(Sun) 08:50:14
・URL/ http://members.jcom.home.ne.jp/taku-nakajo/index.htm


    昭和16年12月8日に真珠湾を奇襲した南雲司令長官ひきいる第一航空艦隊は、停泊し
    ていた戦艦四隻撃沈、三隻大破、一隻中破の大戦果を挙げます。そこでもう一度、
    攻撃を決行して、船のドックや石油タンクを叩こうという意見がありましたが、南
    雲はすぐに引き上げようとする。ここで山本五十六は再度の攻撃を催促するため
    に、電報の一本でも打つことができたはずです。しかし「南雲はやらないだろう」
    とあきらめてしまう。

    そもそも、あの南雲の行動は命令違反でもなんでもないのです。軍令部からは「一
    次攻撃を終えたら直ちに帰って来い」と言われています。しかも「船は沈めるな
    よ」と軍令部から釘を刺されているのです。これは太平洋戦争全体にいえるところ
    ですが、貧乏海軍の悲しさなのです。船を一隻建造するのに三年も四年もかかりま
    すし、それがいつ完成するかも分からない。そういう貧乏所帯が考える戦争は、こ
    こ一番でリスクがとれないのです。

    日本海海戦のときは、一隻も逃さないという意気込みで、秋山参謀が七段構えの策
    を立案しました。そのためには味方を半分失ってもいいと覚悟を決めていた。とに
    かく講和条件を念頭に置いて、相手を全滅させなければならぬという心構えだった
    のです。ハワイのときはそこまでの決意がないのです。上手くいくか分からないけ
    どやってみよう、上手くいったからサッと帰ろう、というのだから、都合のいい作
    戦で、中途半端です。

    本来ならば、奇跡的に奇襲が成功したのだから、戦果を徹底的に拡充しなければい
    けません。陸戦においても海戦においても、成果は追撃戦を徹底的にやるかどうか
    によって決まるのです。アメリカはレイテ海戦のとき、徹底して日本の残艦狩りを
    やりました。戦闘が終わっていない後も、浮いている艦をみんな沈めています。と
    にかく伝統的な艦隊決戦思想から最後まで抜けられなかったのです。

    軍艦攻撃が最優先され、輸送船や商船、ましてや船のドックや石油タンクなどまと
    もな軍人には相手をしていられない、というわけです。レイテ海戦で栗田艦隊が突
    入をやめてしまった原因のひとつも、攻撃目標が米輸送船団だったからです。武士
    道というか、戦争に美学をもちこんでしまったわけです。艦隊派の雄、末次信正が
    手塩にかけた潜水艦作戦がほとんど失敗に終わったのも、このためでした。

    本来ならば、輸送船を沈め、補給ラインを遮断することが潜水艦の任務なのです
    が、日本海軍の潜水艦は軍艦ばかりを狙って、全く成果が挙げられなかった。潜水
    艦は、水上からの攻撃に弱いのです。艦隊を攻撃しようとすると、どうしても駆逐
    艦に見つかって、一方的に制圧されてしまう。軍艦への攻撃を優先しろ、というの
    は軍令部の要求だったのです。

    潜水学校から軍令部へ「艦隊を狙っても駄目だから、任務を通商破壊に変更しろ」
    という上申書を出したところ、「国賊」と赤で書かれたものが戻ってきたそうで
    す。武士たるもの、後方施設やガソリンタンクを破壊するよりは戦艦や空母に立ち
    向かえ、という旧態依然たる意識でやっていたのです。しかも、殊勲甲の査定基準
    がありまして、戦艦撃沈なら六十点、商船なら七点、これでは戦艦攻撃を優先せざ
    るをえない。

    美学ばかりか、点数主義もありました。というのは、陸海問わず日本軍の悪弊で
    す。総力戦という概念がわからなかったとしか言いようがない。しかも、悲しいこ
    とに日本の潜水艦は作戦計画配置表の通り見事に動くのです。たとえば、的艦隊の
    後方二四〇度の方向から攻撃せよ、と記されていると、我が潜水艦群は図に書かれ
    た戦の通りに、きちんと等間隔に並んでしまう。これは潜水艦にとって、戦術運動
    としては相当難しく、危険な動きなのです。

    外側の艦ほど早く移動する必要があるため、リスクを冒して浮上しなければなりま
    せん。やがてその規則性に気付いた米軍によって、日本の潜水艦はピンポイントで
    次々やられてしまったのです。潜水艦というのは海中のどこに潜んでいるかわから
    ないから怖いのですが、これではまるで撃沈されるために行列を作っているような
    ものです。現場は高度な技能を持っているのに、中枢の判断力が鈍いのでそれを生
    かしきれなかったのです。



45/ 愛情は平等・指導は公平
・投稿者/ タク
・投稿日/ 2008/12/28(Sun) 08:49:31
・URL/ http://members.jcom.home.ne.jp/taku-nakajo/index.htm


    親は、我が子すべてに、平等に愛情を注ぐのが基本です。平等とは、画一的に均等
    配分することです。なかには自分に似たほうの子が可愛いとか、いろいろな思いが
    あって、平等というのは難しいかもしれませんが、差別やエコヒイキは禁物です。

    一方、指導は全員一律に、というわけにはいきません。打たれ強い子もいれば弱い
    子もいますし、明るい子・暗い子・元気な子・落ち着いた子と、子供にはいろいろ
    なタイプがいます。上の子と下の子では役割も違うでしょう。その子のキャラクタ
    ーや役割、ニーズに合わせて、全力で褒め、叱り、後ろ姿を見せることが、公平な
    指導といえます。

    親からすれば、子供は複数でも、子供から見れば父親・母親は原則的にたった一人
    しかいません。たった一人の親として、この子のために出来る事はなにかを考える
    ことは、とても重要なことです。だから、比較しておとしめるのではなく、優れた
    部分を伸ばしてください。

    兄弟姉妹がいるということは、家庭のなかでコミュニケーションのトレーニングを
    することが出来るということでもあります。兄弟姉妹同士、時には喧嘩をすること
    もあるでしょうが、温かく見守り、一人ひとりの個性を活かすことが大切だと思い
    ます。そして、やはり兄弟姉妹同士、仲良く出来るのが理想的です。普段から、兄
    弟姉妹同士仲良くしようね、というメッセージを常に送り続けることも大切です。

    兄弟姉妹同士が仲良くしているのと、していないのとでは、家庭の雰囲気や、それ
    がもたらす影響も大きく変わってきます。たとえば、「仲がいいね」と褒めるのも
    よいでしょう。上の子には「弟や妹の面倒をよく見ているね」、下の子には「お兄
    ちゃん、お姉ちゃんの言うことをちゃんと聞いているね」と積極的に褒めるのもよ
    いでしょう。

    さらに「いいところを真似したね」と褒めるのは、上の子と下の子を両方褒めるこ
    とのできる「一石二鳥」の言葉です。上の子にはよいところを見せたことを褒め、
    下の子にはよく学んでいることを褒めているわけです。こういう言葉を繰り返しか
    けていくことが、兄弟姉妹に好影響を与えると思います。

    逆に、やってはいけないのが、比較して片方を貶めることです。インドの哲学者ク
    リシュナムルティは「比較は暴力だ」と言っています。本人がどうしようもないこ
    とで比較されるのは、人格の否定につながります。これは兄弟姉妹のみならず、す
    べての人に対していえることだと思います。




44/ 偶有性とは何か
・投稿者/ タク
・投稿日/ 2008/12/28(Sun) 08:48:52
・URL/ http://members.jcom.home.ne.jp/taku-nakajo/index.htm

    人生において、安全確実に生きる事と、何事にもチャレンジしてバランスをとると
    いうことは、とても大切なことだと思います。このバランスがとれた状態を脳科学
    者の専門用語で「偶有性」というそうです。「偶有性」とは、安全確実と予想出来
    ないこと、この両方が混ざっている状態の事です。

    この偶有性の中に、大変な叡智が詰め込まれていると言います。たとえば、集中し
    て遊んでいる時、同志と語り合っている時、好きな異性と食事をしている時など、
    気がついたら何時の間にか夜中になっていたという経験は誰もが持っていると思い
    ます。それが偶有性に満ちているものだからなのです。

    会話には文法もあるし、リズムや雰囲気もあるため、ある程度、先の展開を予測で
    きる部分があります。相手が次に何を言うか全く予測できない状態では、会話が円
    滑に進みません。しかしその一方で、話の内容や展開がすべて予測できる状態では
    退屈してしまう。時々、予想外の発言があってこそ楽しめます。人の行動も同じよ
    うなことが言えます。

    そして脳は、この予想できることと意外性のあることが混ざっている状態こそ、楽
    しいものとして感じ取ります。映画やドラマなどは、その典型的な例です。このあ
    と主人公がこうなるのではないか、最後はハッピーエンドになるのではないかと、
    ある程度予想できることが、ある種の安心感を生みます。たとえば主人公はどんな
    ことがあっても死にません。

    しかし予想できないこともたくさん起こる映画やドラマだと、ハラハラドキドキし
    て、楽しいと脳が感じるわけです。最近の映画だと「ミスト」や「ハプニング」と
    いった映画は全く予想がつかなかったのでとても感激しました。

    つまり、偶有性とは「セキュア=予想できること」と「チャレンジング=新しいこ
    と」が、うまく混ざっている不確実な状態なのです。人生を豊かにするには、チャ
    レンジングなものとセキュアなもののポートフィリオをどのように行うかがすべて
    だといっても過言ではありません。

    人生はセキュアベースを確りと固められてからこそ、チャレンジが出来ると思いま
    す。これは、人生をさらに豊かにするための方程式といえるでしょう。どちらか一
    方が極端に多くてもダメです。バランスが大切なのです。確実な安全ばかり求めて
    いるようでは人生に面白みがなくアクシデントが起こったときには驚きの余り挫折
    する方もいることでしょう。多少のチャレンジは人生に免疫力をつけて大きくなる
    のだと思います。



43/ 弱い部分を見せる人と変な口癖の人
・投稿者/ タク
・投稿日/ 2008/12/28(Sun) 08:48:12
・URL/ http://members.jcom.home.ne.jp/taku-nakajo/index.htm


    自分の失敗をフランクに話し、自分の弱さを話す人は、基本的に自分に自信がある
    強い人間が多いです。普通の人の場合は、コンプレックスや、弱い部分を隠そうと
    するものです。それなのにあえて弱い部分を話すのは、コンプレックスを跳ね返
    し、挫折を乗り越えてきた人に多いのです。

    努力によって克服した自信があるから、自分の弱い部分を見せられるのです。しか
    し、それだけではありません。このタイプの人が、意識的に自分の弱い部分を見せ
    ようとする場合は、あなたの弱い部分も教えてくださいという意味も含まれている
    ので弱い部分を共感したいという気持ちでもあるのです。

    「えーっと」「えっ?」「やっぱり」「ホント?」が口癖の人なのですが、会話中
    に頻繁に出てくる口癖は、本人が無意識のうちに習慣となっているものです。無意
    識で出る言葉といのは、その人の性格を確実に表します。「えーっと」というの
    は、頭の回転が速くて、本来はポンポン言葉が出るのに、一度、自分の考えを整理
    し、頭の中でどういう表現を使おうか言葉を選んでから話すことを意識している人
    です。

    「えっ?」は自己防衛本能が強い人が多いです。本人は聞き返そうとは思ってない
    のに、無意識のうちにこの言葉が口をついて出ています。「えっ?」のあとに続く
    内なる言葉は「えっ?何ですか?もう一度言ってください」ではなく、「えっ?そ
    の続きを話すのを止めてください」なのです。相手の話の内容を聴く前に、自分に
    とっての不利益な話であると思いやすいタイプです。

    「やっぱり、夏はビールがうまいよね〜」「僕は、やっぱり犬より猫のほうが好き
    ですね」と言ったように、意味もなく言葉の頭に「やっぱり」をつける人は、普段
    からものごとを深く考えない人です。思慮深さがなく短絡的に判断することが多
    く、その場のノリを大事にする人です。

    「ホント?」と聞き返す人は、人が言ったことに素直に反応し人を簡単に信じやす
    いタイプです。だから、騙されやすく、過去に何度も騙された経験がある人でしょ
    う。「ホント?」と言っても相手を疑っているのではなく、それは無意識に信じよ
    うとするから出る言葉で、今もまだその性格が直っていません。

    「ウソ?」「マジ?」は、子供っぽいお調子者です。相手にもっと話をさせて盛り
    上がりたいだけです。「そうそう、知っている、知っている」は、ただの調子のい
    い奴です。人の話は上の空で、自分が話したいことがあって、話すタイミングを計
    っているだけです。



42/ ミラーニューロン
・投稿者/ タク
・投稿日/ 2008/12/27(Sat) 23:25:37
・URL/ http://members.jcom.home.ne.jp/taku-nakajo/index.htm


    ミラーニューロンの機能は他人がある動作をしているのを見ると自分が実際に動作
    を行っていなくても、脳の中では自分がその動作をしているかのような活動が生じ
    てくるのです。たとえば、テレビでグルメ番組を見ているうちになぜかお腹が空い
    てくるのは、ミラーニューロンが働いている影響だと学者は言います。

    似たような実験で誰もが一度は聞いたことがあると思いますが、「パブロフの犬」
    というものがあります。ロシア人で生理学者だったパブロフ氏が100年前に発見した
    条件反射の実験は、唾液の分泌を研究するという、生理学的実験でした。

    犬のお口へ食物や、食物以外のものを近付けて、唾液の分泌速度を測定したら、犬
    は、食物を持ってくる方の足音を聞いただけで、唾液を出し始めました。友達と食
    事に行って友達の注文が先に来てしまうとパブロフの犬状態になってしまうことも
    あるでしょう。

    ミラーニューロンは、自分の行動の運動情報と他人の行動の感覚情報を結びつける
    という高度な役割を果たしている可能性があります。つまり、「相手がこういう行
    動をしている。もし私がこの行動をとったら、こういう気持ちになる。だったら、
    いま相手は私と同じ気持ちになっているかもしれない」という、他者の感情や心を
    推測する力の源泉になっているのかもしれないのです。

    競走馬の調教師である藤澤和雄氏は競馬界の革命児と呼ばれ、独自の調教法で10年
    連続の年間最多勝・JRA通算900勝・海外のGI制覇など、競馬界の記録を次々と塗り
    替えました。藤澤氏の調教の素晴らしい点は、速い馬と遅い馬を一緒に走らせると
    いうことでした。

    本来、速い馬と遅い馬を一緒に走らせるという調教方法は、競馬界のセオリーに大
    きく矛盾していました。しかし藤澤氏はある時、気づきます。遅い馬と速い馬を
    別々にすると、遅い馬は自分が速い馬とは別の存在であると思ってしまい、違う世
    界だから、自分には関係ないと、共感回路がオフになってしまうそうです。

    ところが速い馬と一緒に走らせると、遅い馬は速い馬と一緒に走ろうとして必死に
    ついていき、鍛えられていきます。一方、速い馬のほうも「燃え尽き症候群」をか
    なりの確率で防げるのだそうです。藤澤氏はいまも「一勝よりも一生!」という信
    念のもとに独自の調教法で競馬界随一の勝率をあげているのだと言います。




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掲示板管理者:タク
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