お題目を見て、本気でダイエットをしようという気になった人もいると思います。 それでは、どのようにダイエットがあるのかというとサラダダイエットを行う方が 多いのではないでしょうか。朝昼晩、サラダをせっせと食べ続けている人は、若い 女性で多く見かけられます。確かに、野菜だけの食生活を続けていたら体重は減る でしょう。
だが、それはダイエット成功などと思うのは浅はかだと思います。体重が減る頃に は肌がカサカサ、髪もパサパサ、栄養が足りなくてフラフラの状態でしょう。我慢 できずにサラダ以外のものを食べたときは、今度はリバウンドです。すべてそれが 体重に反映され、これまで以上に太ることが目に見えています。
一度やせても太りやすい体質になってしまったら、そのダイエットは失敗です。そ もそも、ダイエット=サラダという考え自体、欧米ものです。欧米人並みの巨体な ら、3食サラダにして強制的に体重を減らさないといけないかもしれませんが、日本 人はそこまで太っていないのですからその必要はありません。摂るべき栄養は摂ら ないと、やせる前に倒れてしまうでしょう。
日本人は、自国の食生活を考えたうえでのダイエット法が一番効果的です。一時期 話題になったこんにゃくやリンゴ、きなこ、キャベツダイエットなどは日本人なら ではのダイエットといえるかもしれませんが、結局長続きはしませんでした。毎日 ひたすら同じものを食べ続けるのは、肉体的にも精神的にも拷問に近いものがあり ます。
ポイントさえつかめば、基本的に好きなだけ食べてもダイエットはできるのです。 ただし、いろいろなダイエット方法の中にはその人に合わないものがあります。そ こで試していただきたいのだが、次に述べる「糖質断食ダイエット」です。ベジタ リアンというと肉も魚も食べずに、野菜だけをひたすら食べるというイメージがあ ります。
実は、べジタリアンにはいくつか種類があり、乳製品を食べるベジタリアンや、卵 を食べるベジタリアンもいます。肉類は食べなくても魚介類を食べるベジタリアン を「ペスコ・ベジタリアン」といいます。おすすめするのはこのペスコ・ベジタリ アンに近いスタイルで、野菜と魚を食べているなら肉を食べてもいいというベジタ リアンです。
例として50代男性のYさんのケースをご紹介します。Yさんとは10年のお付き合い となります。通風があり糖尿病の一歩手前という状態だったので、本気で食生活の 改善をすることになりました。穀物類・うどん類・砂糖の禁止。根菜類・果物・乳 製品も控える。根菜類以外の野菜はいくら食べても良い。豆腐や納豆など大豆系の 食品は食べても良い。青魚を毎日食べる。肉・卵は食べても良い。
これを聞いたとき、Yさんは半信半疑でした。普通なら、肉や卵はカロリーが高い から控え目にと指導されているからです。このダイエットのポイントは、糖質を断 つという点です。まずは体重を落とすのが目的ですからこのときは肉や卵を食べて もかまわないのです。ダイエットとは別に長生きしたいとなれば、肉は極力避けた 方がいいでしょうが。
ご飯を食べずにおかずだけという生活に慣れるまで時間はかかったようですが、肉 はある程度食べていいので、Yさんは比較的気楽にダイエットを続けられました。 焼肉ではなくしゃぶしゃぶにしたのは、肉を湯に入れたときに脂を落とせるからで しょう。これは懸命な判断です。野菜のなかで根菜類だけ禁止なのは、炭水化物を 多く含んでいるからです。
穀類や麺類を摂らないのも、炭水化物を断つためです。炭水化物は糖類できている 栄養素です。大量に摂取するとエネルギーとして使いきれなかった糖分は体内に蓄 積され、中性脂肪となって肥満のもととなります。ですので、炭水化物を断たなけ れば効果はありません。第一の目的は、バランス良い食事を摂ることではなく、体 重を落とすことです。
「糖質断食ダイエット」を始めてから2ヵ月で数値として糖尿病はひとまず治りまし た。本来なら薬を飲み、インスリン注射も考えなければならないのに、食生活の改 善だけで症状を抑えられたのです。体重も3ヶ月で65kgから55kgにダウンしたので す。肉や卵を食べてアルコールも飲んだのに、炭水化物をやめるだけで、やせたの です。全ての方に効き目があるのかわかりませんので参考程度だと思ってくださ い。
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